甲子園の“有力候補”が…まさかの初戦敗退となった強豪校(2)甲子園常連を倒した“関東王者”が
第106回全国高等学校野球選手権の、出場全49校が出揃った。甲子園予選から各地で熱戦が繰り広げられた中、今年は波乱の展開が数多く見られた。どれだけ下馬評の高い実力校でも「初戦の難しさ」は共通している。そこで今回は、地方大会でまさかの初戦敗退となった強豪校を紹介する。
白鴎大足利(栃木)
プロ注目の右腕を擁し、今夏の栃木県大会の優勝候補といわれていた白鴎大足利も、初戦で姿を消した。 1975年、79年の夏の甲子園には、足利学園という名前で出場。1994年に現在の校名となり、直近では2008年夏の甲子園にも出場したが、1回戦で敗れた。 それでも、今年は春の栃木県大会で優勝。すると、春季関東大会でも東海大相模(神奈川)などの並み居る強豪を破って春の関東王者に。作新学院とともに、優勝候補の一角とされていた。 そして、鹿沼商工との夏の初戦に臨んだ白鴎大足利。プロ注目のエース・昆野太晴はベンチスタートとなり、試合は終盤までもつれる展開になった。 そんな中、昆野は8回から登板。しかし、延長タイブレークでサヨナラ打を浴び、2-3でまさかの敗戦となった。 鹿沼商工は、1967年に夏の甲子園出場経験のある高校。ただ、近年は目立つ結果を残していなかっただけに、金星を献上する形になった。
ベースボールチャンネル編集部