リニア神奈川県駅工事現場をエンタメの拠点に 開業延期も新たな活用策で周辺活性化に
地元の橋本駅周辺では、リニアに対する注目度や期待感も高まっているだけに、同駅周辺の商店などで組織される橋本商店街協同組合の羽田野龍丈理事長は「(開業の)延期は少し残念ではある」と素直な気持ちも口にする。
ただ、JR東海が工事の様子を一望できる「さがみはらリニアひろば」を設置して進捗(しんちょく)状況を見られるようにするなど地域連携が進んでおり、県などでは今後、工事現場を利用してバレエの公演を行うなどの案もある。羽田野理事長は「近隣住民からすると、近くで起こっている遠くの出来事だったのが、だんだん実感がわいてきたのではないか」と話す。
工事は着々と進むため、現場の様子が時々刻々と変化していくことも生かしていきたい考えだ。相模原市の本村賢太郎市長は「半年後の現場、1年後の現場と様相が変わってくるが、その時にあったエンタメができれば」と思いを語った。(小川寛太)