吉野家が“後継ぎいない飲食店”のピンチに立ち上がる!?『オーナー』と『後継者』つなぐマッチングサービス開始 70歳の居酒屋店主「いい感じでどなたかにバトンタッチできれば」
(ふるさと 店主・越智亨さん)「私ももう年なので、あと5年くらいは頑張ろうかなという気はあるんですが、健康とか社会情勢もあって、いつどうなるかわかりませんし。いい感じでどなたかにバトンタッチできればいいのかなと」 子どもも独立し、従業員にも後継ぎ候補はいませんでした。そうした中、出会ったのが、吉野家ホールディングスの始めたサービス。オーナーと後継者候補をつなぐアトツギレストランでした。
店を訪れた後継ぎ希望者「ぜひやってみたい」
アトツギレストランの武重社長と後継ぎを希望する38歳の男性が、店を訪れました。男性は現在、週1日「間借り」の状態で別の居酒屋を運営していますが、将来、自分の店を持ちたいと後継者に名乗り出ました。集客力のある店を継ぐことは候補者にとってもメリットが大きいと話します。 (後継ぎ希望者)「まったく新規で飲食店をやっていくのはすごく大変で、失敗している例もたくさんある。(アトツギレストランは)とっかかりとしてはすごくいいのかなと」 そして話し合いを始めた2人。越智さん、思わず本音を漏らします。 (ふるさと 店主・越智亨さん)「私自身、正直言って初めての試みだし、まだ働きたい、働ける間は働きたいなっていう気持ちも当然あるんですけど、ただ、いつ具合が悪くなるか」 厨房なども見学した男性は、後を継ぐことを「前向きに検討したい」と話しました。 (後継ぎ希望者)「すごく良かったですね。ぜひやってみたいなっていう気持ちになりました。オーナーさんが引き継ぐ前にどんな人が入るのか見たいっていうのはすごくその通りだなと思います。それで(人間的に)合う・合わないという判断は大事なのかなと」
後継ぎ希望者と会ってみて…店主の反応は?
「現オーナー」と「後継者候補」何より大切なのは2人の相性だといいます。 (ふるさと 店主・越智亨さん)「非常に誠実そうで。日本酒好きっていう、いろんな共通点がありましたので、好印象ではあります。この店がいいなと思ってやりたい人がいて、できれば良くしてくれた方がもっといいんですから」
(吉野家HD子会社・シェアレストラン 武重準社長)「関係づくりがこのアトツギレストランの結構ポイントなところで、実際に間借りでやってみて、オーナーと希望者の良好な関係がつくれれば進む。こういう取り組みを完成させて、地方へも発信していきたいなと思っています」 地元で愛される味を守るために、「後継者不足」解決への模索が続きます。 (2024年12月11日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)