VCARB来季シートを争うリカルドvsローソンの状況を『F1』公式の識者が分析…レッドブルと入れ替わりなら優先度は角田裕毅よりも2人が上?|F1
オプション3:リカルドを残したうえでローソンを昇格させる
そして3つ目のシナリオとして、リカルドとローソン、どちらもがレギュラーシートを得るという方向性も起こり得ると記している。 「レッドブルはサマーブレイクに入る前に、マックス・フェルスタッペンのチームメイトであるセルジオ・ペレスが調子を崩しているにもかかわらず、夏休み明け以降もレッドブル及びVCARBのラインナップに変更はないと明確な方針を打ち出した。このグループは2つのチーム、つまり4つのレギュラーシートを持ち、2つのレーシングチームのいずれかではなく、組織にすべてのドライバーを登録しているため、必要に応じてドライバーをシート間で移動させることもある」 そして記事では「もしレッドブルが引き続きペレスの採用を決めたにもかかわらず、数戦後にメキシコ人ドライバーの力が十分でないと判断した場合は、おそらくリカルドかローソンのどちらかをそのシートに昇格させるだろう」と、レッドブルの昇格候補について角田よりもリカルドのほうが優先度は高いと説明している。 「レッドブルのプランAは、昨年のドライバーズランキングを2位で終え、コンストラクターズチャンピオンシップ優勝に貢献したペレスを継続させることであることは明白だ。しかし、それが頓挫した場合のバックアップとして、プランBも用意しておくのが賢明だろう。情報筋によると現状ではリカルドが指名される可能性が高いという。その場合ローソンは角田の僚友として、空いたVCARBのシートに収まることになる」 「そうなれば、リカルドとローソンの2人はシーズンの残り期間で才能を証明することになる。そしてレッドブルは来季の2025年もこの契約を維持するのか、リカルドとローソンを入れ替えるか、あるいはリカルドかローソンと袂を分かち、RBにいる別のジュニア(イザック・アジャ)を加えるかという選択肢を持つことになる。レッドブルは現在少々苦境に立たされているが、ジュニアプログラムの存在により、あらゆる事態に対処できる選択肢は備えている」 そして記事では「今はペレスとリカルドがトラック上で活躍するかどうかが大きなカギになっており、ローソンとしてはベテラン2人のどちらかが調子を落とすことを期待している」とローソンからしてもシートを獲得できるかどうかの分かれ道に来ていると記した。