日ハム新庄監督の約45分間の就任会見全文「試合中にインスタライブできれば最高」
――現在のチームのユニホームをどう思う? 「ユニホームはチームの強さ、オーラを出すんで。個人的には、今のユニホームはあんまり好きではない。2006年(ユニホーム)の方がオーラはあった。新しいユニホームを僕の案で変えて下さいというオファーを出すんで。球団もそれを取り入れてくれると思う。みなさんも新しいユニホームに期待してくれたらと思います」 ――背番号は? 「僕のイメージでいったら1番じゃないですか。1番をつけたい気持ちはあるんですが、やっぱり主役は選手。スター候補を僕が育てて、その子に僕の1番をつけてもらいたいと思っているので、その子が育つまでには、僕が1番をつけまーーす。ありがとうございます。目立ちまーーす」 ――監督にとっての今の夢は? 「僕ね、夢は5、6個かなえてきているので、もう飽きちゃいましたね。夢というか、人生毎日、楽しいことをみつけて、それを積み重ねて、どんどんやっていって夢がかなっていると思うので夢はないかなあ」 ――監督としての最終目標は? 「世界一の球団、世界一のチームにしたいですね。夢ではないけど、でっかい目標としておいときたいですね。そのために全国のファンの力がもの凄く大事ですね。日本ハムと北海道という場所が一緒になって生活していけたら最高だと思っているで、ひとりひとりの笑顔を増やしていけたら嬉しいですね」 ――プロ野球のどういうところから変えていきたいのか? 「まずは作戦面。こういう野球でヒットを打たなくても点が取れるんだぞ、という作戦面でのおもしろさ、こんなやり方があるんだ、を僕たちが先に発信をして、他の球団にマネされることを考えています。そのためには選手に僕の考えをしっかりと把握してもらって、ついてきてくれないとできないんで。それを早く選手に会って伝えていきたいなと思います」 ――新しいスタイルを作っていく? 「考えているときも楽しいし、それを行動に移して、それが成功した時の嬉しさというものはたまらなくあると思うし、それがプロ野球を変えていくひとつの方法ではあると思うんです」 ――故・野村監督からは何を継承? 「実は野村監督とは野球の話をほとんどしたことがないんです。プライベートな話をよくしていた。『おい、新庄、どこの洋服がええんや』(ノムさんの声マネで)『ベルサーチがいいですよ』『ベルサーチってなんや』(同声マネ)。そういうたわいのない会話をしていた。ただ、野村ミーティング…野村さんだけではなく、タイガースに入ったときの中村監督、いろんな数々の監督のいい部分を取りいれながら。でも、やっぱり僕の個性というかアイデアを優先してプラス、いろんな監督のいいところ、吉村さんのアイデアをミックスさせてやっていきたいと思っています」 ――現役時代の日ハム入団会見で「これからはメジャーでもない、セでもない、パ・リーグです」の名言があった。この名言の続きは? 「これかはら、セ・リーグでもパ:リーグでもない、新庄剛志です。それしか浮かばない(笑)。僕ね、普通に会話をしたことが名言になっちゃうんで、名言を言おうとして言っていない。これからどんどん出てくると思います。期待しておいて下さい」 ――選手の行動に目を光らせる? 「もちろんです。人間性というものが大事であって、人の悪口を言わない、いただきます、ありがとうございました、の言える選手は育てていきたいですね。僕は、ちゃらんぽらんにしているが、そういう上下関係は、タイガース時代、小さい頃から親の教育でしっかりとしたものを持っていたんで。そういうものをずっと続けて、みなさんに納得してもらって、こういう立場(監督)に立たせてもらったんで。選手には、日々のプライベートの生活は、後に役立つよ、と教えていきたいと思う。プレーはみんな上手いんですよ。あるきっかけをつかんでもらえば、どかんといく期待はしているんですが、人間性は変わらないと思う。 最初、ひちょり(森本稀哲氏)が、打撃コーチが、こうやって、ああやってと教えているときに『打ちゃあええだろう』と。これじゃだめだぞ、おい、ひちょり来い、と、プライベートでも一緒に住んで人間性を変える生活をさせた。そしたら、レギュラーを取り、気がついたら1億円プレーヤーになり、今は、素晴らしい大人になっていると思うんで。(若手の)そういうところを変えていけばいいと思います」