新庄剛志氏のRIZIN参戦は消滅…それとも?!突きつけた出場条件とは?
総合格闘技イベント「RIZIN.26」(大晦日・さいたまスーパーアリーナ)の記者会見が2日、目黒の雅叙園で行われ、レスリングのリオ五輪銀メダリストの太田忍(26)の総合デビュー戦となる所英男(43)戦など7カードが追加発表されたが、榊原信行CEOは、元阪神、日ハム、メジャーでプレー、14年ぶりの現役復帰を目指している新庄剛志氏(48)の参戦について触れ、12月7日に開催されるトライアウトで契約チームが出てくることがRIZIN登場の条件になることを明らかにした。新庄獲得に手をあげるチームの出てくる可能性は低いが、もしどこかのユニホームを着たとしても、統一契約書では、他のスポーツの試合出場が禁止されているため、それはそれでRIZIN参戦は不可能となる。となると結論は、新庄氏のRIZIN出場消滅ということになるのだが、何をしでかすのかわからないのが新庄氏の魅力。榊原CEOは、8、9日に“最終交渉”の場を持つという。
参戦交渉「進展ない」
ズラっと並ぶ13人のファイターの前で榊原CEOは「手ごたえからすると、この5年間で最高のマッチメイクが提供できる」と胸を張った。 すでに発表されている朝倉海vs堀口恭司のRIZINバンタム級タイトルマッチをメインに、オリンピアン“忍者レスラー”太田忍のデビュー戦、浜崎朱加vs山本美憂のRIZIN女子スーパーアトム級タイトル戦、元貴ノ富士ことスダリオ剛の2戦目としてミノワマンとのヘビー級の異色マッチも組まれた。今後はRIZIN初黒星を喫したYouTuberとの“二刀流”の朝倉未来、天才キックボクサー、那須川天心、元K-1戦士、皇治らのカードも追加発表される予定になっている。 豪華なラインナップだ。 だが、その一方で、こうも言う。 「RIZINが作り出してきた世界観と選手でお茶の間に届ける自信はあるが、そこにプラスして新庄とかRIZINらしいサプライズ的なものも絶対に必要。あとひとつふたつ変化球は投げたい。一般には(他のカードより)新庄の方がヤフートップに載る悲しい現実もある」 当日、フジテレビ系列では18時から23時45分まで5時間45分の長尺で放送されることが決定。「紅白に対抗して視聴率は2桁取りたい」という榊原CEOにしてみれば、話題性抜群の新庄氏は、どうしてもラインナップに加えたいコンテンツなのである。 すでに第一回交渉は終え出場オファーは行ったが「進展はない」という。榊原CEOは、新庄氏から、ある出場条件を突きつけられていることを明かした。 「新庄さんは、7日(トライアウト)の結果次第。どこかのチームに獲得してもらうと出てきます。彼にはプロ野球に戻れずにRIZINに出るのは恰好悪すぎる、という美学がある。(NPBに)返り咲いた上でRIZINに上がるというストーリーが美学としてある」