なかなか改善しない「巻き肩」の根本原因は呼吸にあった!呼吸トレーニングとエクササイズ、マッサージで解消を。
(2)STEP1と同様、まず1回吸って吐き、再び吸って8~10秒ほどかけて息を吐く。次に息を吸ったらもう少し長めに10~12秒ほどかけて息を吐く。
(3)2の呼吸を10回ほど繰り返す。最初は胸とお腹に段差があったのが、肋骨が下がってお腹の境目がわからなくなるのが理想。 【軽く息を吸って吐き、再び吸ったら8~10秒かけて吐き、また吸って10~12秒で吐く10回】
風船を使った応用の呼吸トレーニング。
息を吐く、肋骨を下げる、ということに慣れてきたら、風船を膨らませてみよう。風船を使うとしっかり息を吐くことを体感できる。唇をすぼませ、頬を膨らませず風船に空気を送り込むようにするのがポイント。
(1)椅子に腰掛け、片方の手で風船を持って口にくわえる。もう片方の手は肋骨の上に。
(2)肋骨が自然に下がっていくのを手で感じながら、ゆっくり息を長く吐き、風船を膨らませる。
(3)息を吐ききったら3秒静止して鼻から息を吸う。
(4)鼻から吸った息を吐いて風船を膨らませる。これを4~5回繰り返す。息を吸う際に肩が巻いてきたりすくんだりしないように気をつける。最後は背中が丸まってくるくらいで構わない。後で巻いていた肩の内側に空気を入れるために、ここではしっかり吐ききることがポイント。 【風船を膨らませ息を吐ききって3秒静止、鼻から息を吸ってまた風船を膨らませる4~5回】
呼吸を助けるエクササイズとマッサージ。
胸椎エクササイズ 頸椎と腰椎の間、背骨の中央にあり12個の骨で構成されている胸椎。呼吸がきちんとできていないとここが回らないので、しっかりと息を吐きながら行う。続けてしっかり吸えれば、巻き肩の原因になっている筋肉を伸ばすことができる。体がいつもより硬いと感じたら行うとよい。
(1)背中を丸くして両手両膝をつく。
(2)そのまま左足を左手の外側に置く。
(3)肩甲骨を寄せるように左肘を上げ、左腕を伸ばす。
(4)息を吐きながら肋骨を下げ(特に下側=右)、お腹を使っているのを確認しながら左腕を肩甲骨からまっすぐ上に伸ばして天井を見る。上側(=左)の肋骨が広がるように鼻から息を吸う。呼吸を4~5回繰り返す。反対側もまた同じように行う。 これまででしっかり息を吐くことを確認したので、今度は巻き肩の元となっている肩の前側の「くぼみ」に空気を入れていくことがポイント。息を吸った際に胸筋の奥でストレッチを感じたらベスト。 【4~5呼吸左右2セット】