【高校サッカー】龍谷富山が初の全国選手権へ…2年生コンビが2ゴール
◆第103回全国高校サッカー選手権富山県大会・決勝▽龍谷富山2-0富山東(9日、富山県総合運動公園陸上競技場) 富山県大会の決勝が行われ、龍谷富山が2-0で富山東に勝利し、初の全国高校選手権(12月28日開幕、国立競技場ほか)出場を決めた。前半13分に、右SBの村西琉斗(2年)が相手GKのこぼれ球を豪快に決めて先制。同27分にはCB海老椋太(2年)が、FKからのボールをヘディングで押し込んで試合の流れを呼び込んだ。今大会初ゴールとなった海老は「県リーグでは富山東との2試合で1点ずつ入れていた。絶対に決められると思っていました」と胸を張れば、濱辺哲監督は「狙っていたセットプレーからの2得点。村西は得点への嗅覚が鋭く、海老は真面目でいい男なので、日の目を浴びることができてうれしい」と奮闘をたたえた。 2人は中学時代、高岡市にあるクラブチーム「STG・FC」で一緒にプレー。中学3年の時には県大会で優勝して、北信越大会に出場を決めた。しかし、新潟県で開催された北信越大会に行く途中、高速道路の走行中にバスから煙が出始めて路肩に停車。急きょ、親の車に分乗して、試合に出場したが初戦敗退を喫した。海老は「こんな事があるんだなとビックリした。会場に着いて20分くらいで試合が始まり、ほとんどアップできなかった」と苦笑い。この日は入念に準備を行い、攻守で息の合ったプレーを披露。守備でも無失点に抑えて、チームを勝利に導いた。 「中学時代から一緒にサッカーができて楽しかった。初の全国大会ですが、粘り強く守って、チームを支えたい」と村西。期待の2年生コンビが、初の全国大会で初勝利を引き寄せる。(中田 康博)
報知新聞社