ユニクロの新アウター「パフテック」って何なんだ…?「ウルトラライトダウン」と比較してみた
ダウンの寿命とリサイクルの取り組み
2024年は11月も平年より平均気温が高くなる見通しですが、朝夕の寒暖差が大きくなり、寒さ対策が必要になってきました。本格的な冬が始まる前に、衣替えが必要な時期です。 【写真】ダウンコートは「とにかく軽い」が大前提! 冬の防寒着といえば、ダウンジャケット。昨年まで着ていたダウンジャケットを取り出してみると、薄っぺらくなったように感じられるかもしれません。一般的なダウンの寿命は平均3~4年、高級ダウンの場合は、5~10年程度と言われています。 新しいダウンは羽毛の一つ一つがふわっとしていて弾力がありますが、長期間着用するうちに、羽毛が汗や汚れを吸収し、羽毛同士がくっついてしまいます。ダウンのボリュームが失われると、保温性も低下し、防寒着としての役割を十分に果たせなくなります。そのため、ユニクロなど、さまざまなアパレル企業が、着られなくなったダウン商品を回収し、ダウンとフェザーのリサイクルに取り組むようになりました。 ・進化系機能性中綿「パフテック」とは? 新しいダウンやリサイクルダウンを使用した商品もありますが、今シーズンのユニクロは東レと共同開発した独自の機能性中綿「パフテック」を発売。ベスト、ジャケット、パーカー、シャツジャケットなど、さまざまなアイテムを展開しています。 サスティナブルという思想や理念が提唱され、近い将来、ダウンが使えなくなるかもしれないという危機感から、ユニクロはダウンの代替素材の開発に取り組んできました。パフテックはウルトラライトダウンと同じように、羽織りとしても、防寒用のインナーとしても使えるものが充実しています。 パフテックとウルトラライトダウンを比較してみましょう。 ■保温性 保温性はウルトラライトダウンに軍配が上がります。パフテックは雨や霧など湿度90%以上の環境下でも保温性が下がりにくいので、天気や気候が変化しても快適に過ごせます。 ■羽抜けがない ダウンのような羽抜けがなく綿が外に出てきづらいので、ニットなどに綿が付着する心配は少ないです。 ■お手入れ パフテックは綿抜けしづらく、自宅で手洗いできて、ダウンより乾きやすいので、お手入れが簡単です。 ■デザイン性 羽毛が片寄らないようにするため、横方向にステッチを施した横段キルトがダウンの定番のデザインです。パフテックはダイヤ柄やブロック状キルト、ノンキルトなどデザインの自由度が高いのが強みです。