グランプリ受賞! 富士フイルムのオウンドメディア「ChekiPress」が考えるブランディングの本質とは?
本連載では、株式会社はてなの大久保亮太氏をインタビュアーに迎え、さまざまな人にオウンドメディアの運営、コンテンツ制作、継続の秘訣について訊いていく。
今回は「コンテンツマーケティング・グランプリ2023」(主催:Content Marketing Academy、オウンドメディア勉強会)のブランドコンテンツ部門でグランプリを受賞したINSTAX“チェキ” Webメディア「Cheki Press」を運営する、富士フイルムイメージングシステムズ 門田裕氏にお話をうかがった。
チェキを知らない人も含む、全方位がターゲット
大久保: 門田さんの現在の業務内容を教えてください。 門田: 富士フイルムイメージングシステムズ株式会社は、富士フイルム株式会社の国内販社であり、イメージングに関する製品やサービスの提供を主業としている会社です。 また私が所属するグループでは、イメージング事業の中でもinstax™“チェキ”(以下、チェキ)の販売から販促マーケティングまでの事業全般を担当しております。 大久保: instax“チェキ”とはどのような製品ですか? 門田: 「チェキ」は富士フイルムの「インスタントフォトシステム」を指すいわゆる名称ですが、一般の方は「チェキ」と聞くとポップなデザインのカラフルなカメラをイメージされることが多いですね。撮影したその場ですぐに写真をプリントできて、仕上がった写真を通じてコミュニケーションできることが最大の特長であり、チェキを一言で表すなら「リアルコミュニケーションツール」だと考えています。 また、富士フイルムはチェキのもつそうした価値を「don't just take, give. とるだけじゃない、あげたいから。」というタグラインに込めて発信しています。 大久保: 「カメラ」ではなく「コミュニケーションツール」という位置づけはとても興味深いです。オウンドメディア「Cheki Press」の設立の背景、目的、ターゲットについて教えてください。