愛知県・大村知事が定例会見7月13日(全文3完)東京とは街の密集度が相当違う
データを分析して今後の対策に生かしたい
今回も熊本県さんおよび九州のああいう各地区でも、早め早めの避難ということが功を奏したという報告なり報道もされておりますので、関係の皆さんが本当にご努力されておられると思いますが、それを上回るスピードで雨が降り水が増してという、今おっしゃられたとおりだと思います。ということでありますので、そういったものを、やはりしっかり状況なり結果なり、客観的なデータを分析して、われわれとしてもそれは今後の対策に生かしていきたいというふうに思っております。 われわれの愛知県の防災のさまざまなガイドラインにつきましても、いろんな災害が起きるたびに、それを参考にしながら、より早め早めの避難とか、そうした対策に役立てるようにしております。しておりますので、今回の西日本豪雨といいますか、今回の令和2年7月豪雨ですか。これについても、まずは、まだちょっと雨があれですからあれですが、落ち着きましたらさまざまなデータを分析・検証して今後の災害対策に生かしていきたいというふうに思っております。 併せてやはり危険箇所というのは、われわれはもうすでに把握をしておりますので、そういったところをより重点的に、ハード整備もやりますが、ソフト面でのそうした災害防止対策のガイドライン等々も改定しながら対策をしっかりやっていきたいというふうに思っています。はい。
強制力を強めるべきとの議論はどう思うか
CBC:強制的に避難の呼び掛けを、今のシステムよりさらに1段階、強制力を強めるようにしたほうがいいんじゃないかみたいな議論が、件についてはどうですか。 大村:これは実際問題そういう、ケース・バイ・ケースだというふうに思います。そして場所にもよるというふうに思います。そういう災害が非常に起こりやすい場所で切迫した状況になるということであれば、私は避難の要請も少し強制力を持たせるということも必要ではないかというふうに思います。 それともう1つあるのは、そういう土砂災害等々が発生しやすいところというのは、やはり山が迫っているような、そういう山間地ですよね。そういったところはやはりどうしても住民の方が傾向として高齢化、そしてまた、過疎化という形になってくると、若い人が少ない中での高齢者の集落ということになりますと、それはやはり早め早めの避難というのが大変大事だと思いますので、ケース・バイ・ケースではありますけれども、傾向としてはより強制力を持った形での避難の要請ということは、これは必要だと思います。 これからわれわれ県のガイドラインを改定していきますが、そこはやはり今回の熊本や九州の状況、それからまた、お隣の岐阜県でも大変多くの雨が降っておりますので、岐阜県でのそういった実例なんかも参考にしながら、それは今おっしゃるように強制力を持った形での早め早めの避難、これはガイドラインを改定する際に念頭に置いて、やはりある程度入れ込んでいかなければいけないのではないか、そういうふうに思います。よろしいですか。 司会:質問ございませんか。ありがとうございました。 大村:ありがとうございました。 (完)【書き起こし】愛知県・大村知事が定例会見7月13日