海外メディアも渋野日向子の単独首位浮上にざわつく「スマイル輝く」「快挙再現まで半分まで来た」「手堅く支配」
ゴルフの全米女子オープンの2日目が11日(日本時間12日)、テキサス州ヒューストンのチャンピオンズGCで行われ1打差の2位からスタートした渋野日向子(22、サントリー)は6バーディー、2ボギーの「67」とスコアを伸ばし通算7アンダーで単独首位に立った。2位のリン・グラント(スウェーデン)に3打差をつけて決勝ラウンドに進んだ。 米ヒューストンの地元紙から昨年の全英女子の制覇で沸き立った英国のメディア、専門誌まで海外メディアは、次々とシブコの快進撃を伝えた。 ヒューストンクロニクル紙は「渋野が全米女子OPで浮上」との見出しを取り「渋野よりも、観客の前で楽しくクラブを振ってプレーするようなゴルファーは、男子、女子、若手からベテランまでを見渡してもほとんどいない。そのため彼女は『スマイリング・シンデレラ』のニックネームを得た。誰かが彼女の似顔絵を幸せな顔の絵文字として作るべきだ」と絶賛。 さらに「だが、渋野がプロ生活に真剣に取り組んでいないと考えてはならない。彼女は22歳ですでに2019年のAIG全英女子OPのメジャータイトルを1つ勝ち取っており、チャンピオンズゴルフクラブの金曜日にはジャックラビットコースのバックナインで3バーディーを加えて36ホールを通して3打のリードを得て、第75回全米女子OPを手堅く支配した」と続け、渋野の快進撃を伝えた。 記事は「渋野にとって不利となる唯一の点は新型コロナウイルスのパンデミックのために無観客でプレーしなければならないこと。そして、このこと(無観客の状況は)明らかにヒューストンの損失。彼女は人を引き付ける魅力とカリスマ性を持ち合わせている。通常であれば7万5000人は集まっているはずの観客たちは、きっと彼女を気に入っただろう」と、その笑顔が直接ファンに届かないことを残念がった。 英国のBBCは「チャーリー・ハル(英国)が後退し、渋野がリードを奪う」との見出しを取り、「2019年の全英女子OP王者の渋野は(第2ラウンドを)4アンダーの67で回り通算7アンダーとした。ジャックラビットコースでプレーした渋野は6バーディーと2ボギーにまとめて、この日の最少スコアを記録した」などと報道。