はやぶさ2、タッチダウン後の運用は? JAXA会見(全文1)帰還カプセルは豪ウーメラで回収へ
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日午後、記者会見を開き、小惑星「リュウグウ」への2度目のタッチダウン(着地)に成功した探査機「はやぶさ2」の運用状況と今後のスケジュールを説明した。 【動画】はやぶさ2、タッチダウン後の観測状況は? JAXAが会見(2019年8月22日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「はやぶさ2、タッチダウン後の観測状況は? JAXAが会見(2019年8月22日)」に対応しております。 ◇ ◇
登壇者の紹介
司会:本日はお集まりいただきありがとうございます。定刻になりましたので、小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会を開催します。まず初めに登壇者を紹介いたします。皆さまより向かって右側から、JAXA宇宙科学研究所、「はやぶさ2」プロジェクトチーム、ミッションマネジャー吉川真。そしてJAXA宇宙科学研究所、研究総主幹、久保田孝。2名です。私は本日の司会を担当いたします広報部報道・メディア課課長の村上でございます、よろしくお願いいたします。それでは小惑星探査機「はやぶさ2」についての説明をお願いします。
7月下旬に高度5キロメートルまで降下して観測
吉川:本日もお忙しい中いらしていただきましてどうもありがとうございます。では早速、資料に沿ってご説明していきたいと思います。1枚めくっていただきまして、本日の内容ですけれども、本日は主にカプセルの回収、それからMINERVA-IIの、これは1と2両方です。それから人工クレーターの関連地名ということでお話ししたいと思います。 次の3ページ目、目次ですが、項目は今回、少し多いんですけれども、それぞれご紹介したいと思います。では4ページ目と5ページ目はいつものページですので、ここは省略させていただきまして、6ページ目ですね、現状です。前回の記者説明会からの状況ですけれども、まず7月下旬はBOX-C運用ということで、だいたい高度5キロメートルまで降下して観測しました。その後、8月になってからはBOX-Bという運用をやっておりまして、BOX-Bのほうは、高度はほぼ20キロメートルなんですが、いつもいる場所から少し、今回は赤道方向にずらすような運用、少し斜めの方向から観測をする運用を行ったということになります。 そのBOX-C運用で撮影した画像の1枚、7ページ目にあります。これももうかなり見慣れた風景になってきましたが、リュウグウの表面の写真で、高度5キロメートルからの写真です。これはちょうど中央が、2回目のタッチダウンの場所、要するに人工クレーターの場所でして、次のページに位置を加えたこれですね、この2つを見比べると分かりやすいんですが、これですね。こんな感じで人工クレーターのすぐ上に第2回タッチダウンの地点がありますけれども、その領域を真上から、5キロメートルのところから撮影した画像ということになります。これがBOX-Cのほうですね。BOX-Bのほうは、もっと遠くからの観測ということになります。