はやぶさ2、タッチダウン後の運用は? JAXA会見(全文1)帰還カプセルは豪ウーメラで回収へ
2020年末に再突入カプセルは大気圏に突入
次、9ページ目、再突入カプセルの回収計画なんですが、これ、これまで回収地がオーストラリアのウーメラになるということは公式には発表していなくて、今回初めて、今日が初めて公式に発表するということになります。ここにありますように、カプセルのほうは来年の年末、2020年末に「はやぶさ2」が地球に戻ってきますので、そのときにカプセルを、再突入カプセルを切り離しまして、大気圏に突入させると、そういう予定になっています。 カプセルが戻ってくる領域は、オーストラリアのウーメラ管理区域、Woomera Prohibited Areaという、WPAというところになりまして、これは2010年に「はやぶさ」がカプセルを戻した場所とほぼ同じ場所になります。現在、カプセル回収について、の作業について、オーストラリアの宇宙機関などと調整や準備を進めているということになります。写真は去年の12月に現地に行って撮影したものです。こういう砂漠のところにカプセルが降りてくると、そういう予定です。 次のページに少し具体的に書いてありますが、これまでの経緯、2018年の11月にオーストラリア側とカプセル回収に関する同意書締結ということを行っております。ここからわれわれがウーメラに立ち入って調査ができるということになりました。昨年12月に最初の現地調査を行って、着陸エリアの土壌とか植生、天候の確認をしました。12月というのはカプセルが実際戻ってくるのと同じような時期に現地調査をしたということになります。方向探査局とか光学観測局の候補地の調査も行いました。そして今年度、2019年度中にカプセルの着陸許可、これ、AROLSOっていうものを申請して、これを認めていただくという予定になっています。現在この作業を進めているという状況です。 オーストラリア側は具体的にわれわれ、このASA、Australian Space Agencyが調整の窓口になっておりまして、あとオーストラリアのDOD、Department of Defence、それからDSTGというDefence Science and Technology Group、主にこの3つのグループとわれわれ議論をしているという状況で、今回、このようにウーメラにカプセルが戻るということで調整しているということをオーストラリア側からも発表して良いということになりましたので、この場でご報告ということになりました。ここまでがカプセルについてです。では次、11ページ。