圧巻のバラの庭!春夏秋冬で楽しむ品種選びとDIYのセンスに学ぶ
夏…白とブルーの世界
バラが終わり初夏になると、庭は華やかな色合いから白とブルーの世界に変化します。そんな中で目を引く美しいカラーリーフがカンナです。 左の黄緑色がべンガルタイガー、右の銅葉がダーバンで、2つともスジが入った葉で芸術的な色合い!と感心してしまいます。2つを並べて植えると、色合いの対比で庭が引き締まりブルーや白の花を引き立ててくれます。 2つのカンナの花はオレンジ色で晩秋まで咲いてくれます。もう20年のお付き合い……大事にしています。 カンナの向かいに植えている大好きなカラー。黄色いクラスぺディア、白いオルラヤ、銅葉のヒューケラの組み合わせもいい雰囲気です。 そして初夏はべリーの季節です。 これはブラックベリーを丸く誘引した鉢植えですが、イチゴや木苺も育ててジャムを作るのが楽しみでした。 ジューンベリーの実が黒くなってくると、ヒヨドリと競争しながら収穫です(笑) 種を取るのが少し面倒ですが、ジャムにすると甘酸っぱくておいしい! 一度食べると毎年作らずにはいられません。 夏はバラが枝を伸ばすので、庭はジャングルのようになります。
秋…黄金に色づく庭
秋には一年草の種まきをして球根を植え付けます。来春の庭を、どんな景色にしようか思い描きながらの楽しい作業! デッキのブドウの葉が黄金に輝き、カサカサッと音を立てながら散り始めると、庭は一気に色づいてきます。 裏庭の中央の銅葉のアメリカハナズオウ フォレストパンジーや、左端のコハウチワカエデ、それにホスタたちもみんな黄金色に輝いて1年を終えます。庭は落ち葉でいっぱいになり、宿根草たちを冬の間暖かく包みます。 前庭のアメリカハナズオウ ハートオブゴールド。黄金色の大きな葉が冷たい風に運ばれて黒い枝が見えると、もう冬です。
冬…春を待ちわびて眠りにつきます
クリスマスが近づくと、色づいたバラの実で毎年作るリース。コニファーのブルーヘブンを剪定してアルテシモの大きなオレンジの実を挿して門扉に飾ります。 冬の間も 剪定するまでバラは咲き続けます。ザ・ダークレディーとアブラハム・ダービーですが、5月とは違って、凍える夜の冷たさに染まるように濃い色になります。剪定のときに見つけたバレリーナのローズヒップもかわいい! 庭仕事が一番忙しいのは1月と2月です。どんなに北風が吹いても、バラの誘引をほどいて剪定を続けます。そして、5月にはどんなふうに咲かせようかと思い描きながら誘引をしていきます。私はこの20年間で、すっかり寒さに強くなりました(笑) 冬の間 5種類ほどの鳥たちが庭に飛んできます。メジロはいつもつがいでやって来て、挿したミカンを仲良く食べる姿を見るとほっこりします。 関西で雪が積もるのは珍しいので、そんな日は朝から大慌てです。息子が作ってくれた巣箱には、ジョウビタキやシジュウカラが飛んできて、ひと休みしています。 冷たい冬、庭は静まり返って春を待ちます。