【2歳馬ジャッジ】マジックサンズとジョバンニはロスがありながらも好内容で勝利 重賞戦線での活躍に期待
7月6日(土) 函館5R 優勝馬 ピコローズ 指数-3 評価B
4番枠から出遅れ。スタートで内にヨレる行儀の悪いスタートだったが、ダッシュはついて先頭列4頭の直後を確保。道中で前から1頭下がってきたが、2列目の最内をスムーズに追走。3~4角で前との差を徐々に詰めて直線へ。序盤で先頭列の間をスパっと割って、一気に先頭に立った。ラスト1Fで内から迫られたが、さらにもうひと伸びして1馬身差で勝利した。 走破タイム1分10秒8はこの日の函館としてはなかなか速い。面白いのはラスト2F12秒4-11秒9と再加速したこと。ラスト1Fの数字自体は平凡だが、最後にもうひと伸びした脚は評価できる。ピコローズは5月の遅生まれ。この新馬戦自体はややダメージがありそうな内容だったが、遅生まれの豊富な成長力を生かして使われながら徐々に上昇していきそうな馬だ。
7月7日(日) 函館5R 優勝馬 マジックサンズ 指数-5 評価AA
6番枠から出遅れたが、無理をさせず中団馬群の後方外目を追走。前半3F38秒5、5F通過65秒4で時計の掛かる開催終盤の函館と言ってもさすがのスローペース。レースは団子状態で大きな動きのないまま3角へ。そこから3頭分外を回って進出開始、4角では2列目の外付近。直線では稍重馬場の加速比べとなったが、ラスト1Fで前2頭をかわして2馬身差で完勝した。 マジックサンズは2023年桜花賞2着馬コナコーストの半弟にあたる良血馬。今回は1番人気に支持されて人気に応えた。上がり3Fタイム35秒3はこの週の函館芝中距離では古馬を含めて最速。これはかなり高評価できる。ラスト2Fも11秒8-11秒6。時計の掛かる馬場としては評価できるだろう。今回は瞬発力、豊富なスタミナを感じさせる勝利。次走が重賞でも期待できる。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)マジックサンズの指数「-5」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも0.5秒速い ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ