【2歳馬ジャッジ】マジックサンズとジョバンニはロスがありながらも好内容で勝利 重賞戦線での活躍に期待
7月6日(土) 小倉5R 優勝馬 タマモティーカップ 指数-3 評価A
4番枠から五分のスタートだったが、軽く促されて前の2頭の外3番手を追走。3~4角の外から徐々に前2頭との差を詰めて直線へ。序盤でセルヴァンスが抜け出し、それを追いかけた。直線序盤で同馬とは1馬身半差。その差がなかなか詰まらなかったが、ゴール寸前で差し切りクビ差で勝利した。 このレースは芝1200mの新馬戦のわりに6頭立てと少頭数。こういった少頭数の新馬戦は疲労度が小さいことも少なくなく、意外な大物が出ることもある。タマモティーカップの走破タイムは悪くない。3着馬に2馬身半としっかりした差をつけての勝利も評価できる。よって指数はマズマズ良いものとなった。 この馬が今後、面白いなと思わせる点は5月の遅生まれである点。2歳のこの時期に2月生まれと5月生まれでは大きな差がある。そのハンデがありながら新馬戦を悪くない内容で勝利した点は面白い。 母チャームポットは平凡なタイムで新馬戦勝ちしたあと、3歳時の紅梅S2着、最終的にはOPまで行った馬。娘の本馬は母と比較して新馬戦を好時計勝ちしたことが疲労度の点でやや気になるが、遅生まれで成長力が期待できる。意外と面白い馬となりそうだ。
7月7日(日) 小倉5R 優勝馬 ジョバンニ 指数-4 評価AA
大外7番枠からもっさりとしたスタートだったが、気合いをつけられると脚の回転が上がり、一気に好位に上がった。道中は前2頭の外3番手を追走。そのままの隊列で3角へ。3~4角で外からダノンシーマから並びかけてくると、それに抵抗して絶好の行きっぷりで進出。4角では早々に先頭に立って直線に入った。直線序盤で追われると、軽々と抜け出して2馬身差。ラスト1Fでバズアップビートに1馬身差まで迫られたが、最後まで減速することなく完勝した。 このレースは評判馬バズアップビート、ダノンシーマの一騎打ちという様相で、両馬の単勝オッズは1.8と1.9倍だった。しかし、ジョバンニは2着のバズアップビートに1馬身差、3着のダノンシーマには5馬身差をつけて勝利した。 上がり3Fタイム34秒7はこの週の小倉芝中距離としては優秀。自ら動いてラスト2F11秒6-11秒2の数字も高評価できる。今回の走りは全能力を出し切ったものではないだろう。今後は重賞戦線での活躍が期待できる。また今回2着だったバズアップビートも最後の脚には見どころがあり、今後の活躍が期待できそうだ。