アルピーヌでのテストを終えたシューマッハー「現時点でF1は手の届くところにある」と復帰に向けて手応え
ミック・シューマッハーが、アルピーヌF1チームのテスト兼リザーブドライバーを務めるジャック・ドゥーハンとともにポール・リカールで2022年仕様のアルピーヌのF1マシンで行ったテストは、チームのエンジニアたちを感心させ、シューマッハーが2025年にピエール・ガスリーのチームメイトとしてシートを獲得する可能性を高めたようだ。先週末にインテルラゴスで開催されたWEC世界耐久選手権のレース中に行われた最新のインタビューで、シューマッハーが表明した確信は少なくともそうだった。 【写真】2024年F1第12戦イギリスGPドライバーズパレード カルロス・サインツ(フェラーリ)&ピエール・ガスリー(アルピーヌ) シューマッハーは、来年の主な目標はF1グリッドに戻ることだと明確に述べた。 「F1への復帰は手の届くところにあると信じていた」 「自分の実力を示すためにF1に戻ることが重要だ。今のところ、F1での僕のチャンスはかなりよさそうだ。現時点では、F1は手の届くところにある」 「自信過剰にならないように注意し、前進を続け、うまくいかなかった場合に備えてプランBを用意しておかなければならない。僕の計画は常にF1だったが、今はどんな機会が訪れるか待たなければならない。必要なだけF1を待つつもりだ」 シューマッハーをリザーブ兼テストドライバーとして擁するメルセデスF1のチーム代表トト・ウォルフは、ドイツのテレビ局に対し、シューマッハーがドゥーハンとともにポール・リカールで行ったテストについて次のようにコメントした。 「アルピーヌから聞いた限りでは、素晴らしいテストだった。彼はよい結果を出したし、私もそのことをうれしく思う。それが私が受け取ったメッセージだ。彼らはとても満足していたが、それは予想されていたことだった」 それでも、エグゼクティブアドバイザーのフラビオ・ブリアトーレがガスリーのチームメイトとして狙っているのはカルロス・サインツであることは明らかであり、すべての兆候はサインツが6年ぶりにエンストンに戻ることを示している。サインツがアウディかウイリアムズへの移籍を選ぶというありそうにない状況となった場合のみ、シューマッハーがシートを獲得するほんのわずかなチャンスが生まれるが、ブルーノ・ファミン代表のリストには経験豊富なバルテリ・ボッタスだけでなく、ドゥーハンも含まれている。 ファミンは来年に向けたふたり目のドライバーとの契約については曖昧な態度のままであり、「急いではいないが、取り組んでいるところだ」と主張している。 「決定を下す必要があるときにそうするだろう。ふたり目のドライバーをすぐに決めなければならないというプレッシャーはない。非常に安心している。我々にはアカデミーのドライバーがいるし、彼らは優秀なドライバーだ。ストレスはまったくない。ふたり目のドライバーはやがて来るだろう。我々には計画がある。だから、2番目のシートについてストレスはまったく感じていない」 [オートスポーツweb 2024年07月18日]