【パリオリンピック バドミントン】「初めて自分を信じてプレーすることができた」(大堀彩)
現地時間8月1日に行なわれたパリオリンピック・バドミントン競技(ポルト・ドゥ・ラ・シャペル・アリーナ)6日目。夜のセッションで、女子シングルス決勝トーナメント1回戦(Round of 16)および混合ダブルスの準決勝が実施された。ここでは、女子シングルスの山口茜、大堀彩の試合後のコメントを紹介する。 山口茜 決勝トーナメント1R結果:スパニダ・カテトン(タイ)に2-0で勝利 昨日の試合があっての今日だったので、どんどん思い切ってやれたのかなというふうに思いますし、その中で自分がスピードをもってやれたのでよかったです。昨日の試合の後半で、感覚的にちょっといいものが掴めたと思うので、今日は忘れないように、継続して、よりよくしていこうという気持ちでやれました。今日は、風は感じる程度にはありましたけど、しっかりコントロールできていたのかなと思います。 準々決勝に来たということに関しては、過去2大会は簡単に入っているようでいて、実は難しいことをやっていたんだなという気持ちにはなりました。ステージ的には過去の大会と同じところまできたということなのかもしれませんが、相手だったり、相手との関係性、ランキングや立場というのはいろいろ違うと思います。準決勝をやれるかやれないかは大きな違いですが、そんなことも言っていられないので、アン・セヨン選手に対して、今の状況ではどんどん向かっていくだけだと思います。 大堀彩 決勝トーナメント1R結果:イェオ・ジャミン(シンガポール)に2-1で勝利 本当に「苦しかった」の一言なのですが、勝ち切ることができて本当によかったです。自分の100パーセントを出し切ることに集中すると言ってきたのですが、どうしても勝ちたい気持ちが前面に出てしまって、それで第1ゲームはうまくラケットを振れないような感じでした。父からも今別府(香里)コーチからも「いつも通り」という言葉を言われていて、このままでは終われないと気持ちを切り替えました。ファイナルゲームの最後は、どちらに転ぶかわからない展開。相手にマッチポイントを取られても、もう自分を信じるしかないというふうに思って、「いつも通り」と。初めて自分を信じてプレーすることができたんじゃないかと思います。 次に対戦する(キャロリーナ・)マリーン選手に対しても、私の100パーセント、120パーセントを出せれば可能性があると思いますし、自分自身の可能性も無限大だと思っているので、やってみないとわかりません。私ならできるんじゃないかと思っています。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部 写真/Getty Images