外国人がショート動画で食べ比べ――コンビニ「たまごサンド」なぜ人気? #食の現在地
一列全部たまごサンドの成田空港の棚
日本のコンビニエンスストアで販売されている「たまごサンド」が、ここ数年、外国人に人気だ。TikTokやYouTubeなどの動画サイトでは「#eggsalad sandwich japan」とハッシュタグで検索できるほど、数多くのたまごサンドの食レポ動画を見ることができる。投稿者の多くは外国人だ。 動画サイトを見ると、東京・新宿で大手3社のコンビニのたまごサンドを購入し、路上でおもむろにパッケージを開け、すぐさまたまごサンドを食べ始める米国人女性(TikTokフォロワー数9万8600人)もいれば、日本の空港に到着した途端、空港最寄りのコンビニに駆け込み、豆大福などと一緒にたまごサンドも購入、そのまま椅子でガブリと食べ始めるシンガポール出身のモデルでインフルエンサーの女性(TikTokフォロワー数19万9000人)もいる。 実際、8月下旬の朝、成田空港のコンビニを数店回ったところ、たまごサンドの品数は住宅街のコンビニとは比べものにならないほど多かった。
成田空港第1ターミナル駅に隣接するファミリーマートでは、たまごサンドだけで一列全部13個並べられ、その後ろにも1~2列、およそ30個近くが配置されていた。また、同じ第1ターミナルのローソンでは、表に並べられているたまごサンドは5個だったが、後ろに2列用意があり、およそ15個が配置されていた。保安検査後に利用できるセブン-イレブンでは、たまごサンドは棚一列見事に売り切れていた。 実際にファミリーマートで買っていた男性、シンガポール人のロブさんに尋ねると、「そうそう、僕も大好きです」とうれしそうに笑った。 「パンがケーキのようなやわらかさでしょう。日本のコンビニのたまごサンドは本当においしいよね。ソーシャルメディアでも有名だしね」 なぜ日本のコンビニのたまごサンドは、外国人の間でこれほどまでに人気なのか。多くの食レポ動画をバズらせているTikTokerに尋ねてみた。