Tシャツにサンダル、帽子や日傘。「夏の終わり」に何をどう片づけるかというと…ポイントは<なるべく小さなものからやっつける>
着なくなった服が押し込まれたクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、これまでに7000人以上の受講生へアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授。今回のテーマは「夏の終わりの片づけt」です。 【写真】著者が2024年夏に手放した服 * * * * * * * ◆ようやく片づけやすい季節が 9月に入り、ようやく少し過ごしやすくなりました。 真夏の間はエアコンのある部屋であっても、なかなか片づけようという気にならなかったかもしれません。私のまわりでも… 「涼しくなったら片づけを始めようと先送りしていました」 「ようやく片づけを始められる」 という声がちらほら。 しばらくの間、なかなか片づけに手を付けられない状況に自己嫌悪へ陥っていた方もいるかもしれませんが、今年は特にひどい暑さでしたから気になさらずに。 これからようやく片づけがはかどる季節がやってきます。気を取り直してがんばって参りましょう。 では手始めに「夏の名残のもの」の片づけについて考えてみます。
◆夏の洋服をどうする? まずは洋服。 この夏、着倒して古くなったTシャツはありませんか? 襟が伸びたり色褪せてきたり……来年は着るかどうか分からないような状態にあったら、今の時点でお掃除用などに用途を変えるなどして、処分しましょう。 逆に今年の夏、一度も袖を通さなかった夏服はありませんか? 私は以前、そういった服を「まだ着られるし、来年は着るかも」と思い、とりあえずタンスにしまっていました。でも何年経っても、丸々1シーズン着なかった服を翌年に着ることは基本的にありませんでした。その経験から、今では1シーズン着なかったような服は可能な限り手放すようにしています。 さらには1、2回着たけれど、それでしっくりこなかった、という服はありませんか。 たとえば私の場合、クローゼットから引っ張り出して1度着てみたら、丈が微妙に短かった、というワンピースがありました。着てみてすぐ、この先出番がくることはない、と感じたので、これも潔く手放しました。 この夏も、肩のあたりがきつく感じたジャケットがありました。お腹周りもさることながら、肩回りがすっきりするのはこの先難しそうです。こうした服を長くしまっておいた挙句、結局着ない、というのは場所の無駄なのでやはり手放しました。 なお今回手放した服は、古着を寄付できる団体に送っています(著者が使ったのはジュピターショップチャンネル株式会社の「古着deワクチン」)。 今では洋服の販売店自ら回収するサービスを手掛けていたりもするので、そういったものを活用するのもよいかも。