アンチェロッティ「レアル・マドリードは悪いプレーで勝っているわけではない。明確なプレースタイルがないだけだ」 | ラ・リーガ
レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督が、自チームのプレーアイデンティティーについて語った。 アンチェロッティ監督は先に「レアル・マドリーのファンは私たちが実践するプレーを歓迎している。無論、もっと良いプレーを見せることもできるだろうが、しかしここのファンは何度もボールに触れるようなフットボールではなく、“ロックンロール”のフットボールに慣れ親しんでいるんだ」「このクラブのサポーターは良いプレーよりも勝つことを望んでいる」などと発言して、これが話題となった。 そして24日のラ・リーガ第6節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのアラベス戦を前に会見に出席したイタリア人指揮官は、以上の発言を拡大解釈して「なぜそんなに悪いプレー」を見せているチームが、ラ・リーガここ38試合で無敗を貫くことができたのできたのでしょうか」という質問に返答。自分たちが“悪いプレー”をしているわけでも、ポゼッションスタイル一辺倒など“たった一つの良いプレー”に執着しているわけでもなく、“勝つための良いプレー”を実践していることを強調している。 「君には説明してあげないよ(笑)。別に私たちが悪いプレーを見せているということではないんだ。ここ数年間のレアル・マドリードで特筆すべきは、プレーアイデンティティーが一つではない、ということなんだよ」 「低い位置でブロックをつくる、トランジションを仕掛ける、ポゼッションもする……そうやって私たちは、あらゆるプレースタイルを実践している。明確なアイデンティティーがないことによって、私たちは“一つのプレー”を持っていないと言うことができる。それは確かだが、しかし私たちは多くの“プレー”を持っているのさ」 アンチェロッティ監督はその一方で、報道通りDFフェルラン・メンディが契約を延長することを認めている。 「私たちはフェルランという選手を歓迎している。彼は契約を延長したね」 「メンディは素晴らしいプレーを見せている。その守備は非常にレベルが高い。ボールを持ったプレーについては……別に苦手というわけではないが、私は彼にほかのサイドバックにするような指示をしていない。私たちにはとても素晴らしい左ウィングがいるわけだし、彼にそこまで攻撃的なプレーを求める必要はないんだ。ウィングがもっと中に入るならば上がるように指示してもいいが、しかし後ろに残っていた方がいいだろう。ときに数的不利な状況で守る必要が生じるからね」 今季、攻守両面でチームを支えるMFフェデ・バルベルデについては、どのポジションの選手だと考えているのだろうか。 「フェデはボランチ、ダブルボランチ、ウィングバック、ウィング、インサイドハーフでプレーできる。彼の成果はチームの成果だ。なぜなら、彼は私たちにとって根幹となる“チームの選手”なのだからね。フェデにはあらゆる状況を扱う能力がある」 アラベス戦では、FWエンドリッキを先発させる可能性が噂されている。 「彼には落ち着くよう話をしているが、完璧に理解してくれている。彼は毎日、世界最高のストライカーたちと練習に取り組んでおり、自分自身の役割を分かってくれているんだ」 「本心から言って、私は彼という選手のことを気に入っている。そのプロフェッショナル精神は素晴らしく、とても成熟している。彼は間違いなく、これからも出場時間を手にしていくだろう。私たちが必要とするときにね」
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