「小笠原慎之介(中日)がメジャーで活躍するのは正直厳しい」NHK解説者が“メジャー挑戦”に辛口な意見「ポスティングよりも海外FA権で」「日本で圧倒的成績を…」
NHK解説者の武田一浩氏(元日ハム、ダイエー、中日、巨人)によるメジャーリーグの10月総評。10月のメジャーリーグはポストシーズンに沸いた。日本人選手が所属する、ドジャース(大谷翔平、山本由伸)、パドレス(ダルビッシュ有、松井裕樹)、タイガース(前田健太)、アストロズ(菊池雄星)、メッツ(千賀滉大)の5チームが進出。今回は、ダルビッシュ、松井、千賀の戦いぶりを武田氏が振り返る(前田、菊池は登板なし)。【全2回の後編/前編も公開中】 【変わりすぎ写真】「ガリガリだったエンゼルス時代の大谷」→「大谷のう、腕が…“まるでハルク”」&愛される大谷翔平「ドジャースベテラン勢がニコニコ」まですべて見る ◆◆◆
ダルビッシュは「ピッチャーのお手本」
ドジャースのワールドシリーズ制覇に終わった2024年のメジャーリーグ。地区シリーズでドジャースと対戦したのは、ダルビッシュと松井が所属するパドレスだ。ダルビッシュは今シーズン7勝、松井は64試合に登板し、ともにチームを支えてきた。 ダルビッシュはドジャースとの地区シリーズで2先発。1勝1敗ながら、それぞれ1失点、2失点と強力打線を抑え込んだ。 「ダルビッシュは、ドジャースを抑えるお手本のようなピッチングだったよ。やっぱり、重量打線には緩いボールを混ぜて、緩急を使うのが効果的なんだと思わせてくれた投球でしたね。ちゃんと腕も振れているし、真っ直ぐ、変化球ともにキレがあった。現在、メジャーは160キロを投げて、ちょっとボールを変化させるタイプのピッチャーが多いから、カーブなどの緩いボールをうまく使う配球にバッターが慣れていない。その中で、引き出しが多いダルビッシュは当然重宝されるし、すごいピッチャーですよ。球数少なく、6~7回まで投げて試合を作るから、ピッチャーみんなのお手本です」 一方の後輩、松井裕樹は第4戦の8点ビハインドの9回に登板し、無失点に抑えた。前回の連載記事中で武田氏は「勝ち試合で投げられるといい」とコメントしていたように、松井はシーズン中からチームが負けている状況という悔しい場面での登板を重ねていた。 「ただ、ああいうポストシーズンで投げられたことは、大きな経験。いい場面で投げられなかったけど、それでも今年は1年間投げられた。体力は持ったので、あとは故障せずに投げてもらいたいね。1年間経験を積んだので、来年は勝ち試合など、もっといい場面で投げて活躍してくれるでしょう」
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