「ハンドだろ!」浦和の先制弾に広島ベンチが猛抗議も判定は覆らず...松木安太郎氏「こういうのは本人に聞いたほうが」
【明治安田J1リーグ】浦和レッズ3-0サンフレッチェ広島(11月10日/埼玉スタジアム2002) 【映像】トラップが腕に...ハンドを指摘されたシーン 浦和レッズに所属するMF松尾佑介が高速カウンターを完結させ、2位・サンフレッチェ広島から先制点を奪取した。完璧とも言えるカウンターアタックからのゴールにスタジアムは大歓声に包まれたが、直後に広島ベンチが猛抗議。SNSでも「ハンドでは」と指摘する声が挙がった。 ファンの耳目を集めたのは、ゴールレスで迎えた45分。浦和が自陣右サイドで広島の攻撃を防ぐと、DF石原広教が即座に縦パスを送る。このパスをMF渡邊凌磨が収め、ボールはメインスタンド側のハーフウェイライン付近にいたMF関根貴大のもとへ。背番号14は前方を確認し、右足で浮き球のスルーパスを送る。これに反応したのは、松尾だ。背番号24は快足を飛ばすと、対峙した広島のDF中野蹴斗のクリアミスも手伝って、ボックス内に抜け出す。そして、GKとの1対1の場面を冷静な左足シュートで制し、ネットを揺らしてみせた。 先制点を決めた松尾は拳を振り回しながら雄たけびを上げた後、飛び跳ねながら力強くガッツポーズ。ファンは「松尾ナイスゴールや!」「何度でも見たくなる」「最高!」「マッツォの抜け出しとシュートはナイスすぎた」と歓喜のコメントが集まった。 しかし、この直後に広島陣営は猛抗議。渡邊が石原の縦パスを左足でトラップした後、ボールが手に当たっており、そのまま関根にパスを送ったシーンについて、広島のミヒャエル・スキッベ監督はテクニカルエリアを飛び出してハンドをアピールした。SNSには「どこがハンドじゃないん?」「思い切りハンドしてるやん」「おかしくない?」と指摘する声も。 解説を務めた松木安太郎氏もこのシーンについて「さっきのスローを見ると(ボールが手に)当たっているようにも見えるし、当たっていないようにも見えるし」「こういうのは本人に聞いたほうがわかるんだよね」と判定の難しさを口にした。 結果、このプレーは“ノーハンド”の判定に。これはアクシデント(意図的ではなかった)と判定された可能性が高く、また自分の体にボールが当たった後のアクシデンタルハンドボールは直後に得点が発生した場合を除いて反則にならないというルールもあることからも関根→松尾と得点までに2人を介したこのシーンについては、ノーハンドが妥当と解釈する声が多く挙がっていた。 このゴールで勢いに乗った浦和は、56分と86分にも追加点。3‐0の快勝を収め、J1残留を決めた。一方の広島は、これで3連敗。首位のヴィッセル神戸との勝点差が「3」に広がっている。 (ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)
ABEMA TIMES編集部