「体のむくみを改善?」「栄養価が3倍も変わる?」知っておきたい野菜の効果的な食べ方
実は栄養価が大違い! 旬の食材を食べて効率的に栄養を摂取しよう
今は、たいていの食材が一年中、スーパーの店頭に並んでいます。しかし、かつては、いつでもあるのは肉類や大豆食品、練り物や缶詰などの加工食品くらいでした。 本来、食材には「旬」があり、とくに、野菜や果物などはそれが顕著です。たとえば、なすやトマトは夏、ほうれん草や小松菜は冬の野菜です。しかし、今はたいてい、どれもいつでも手に入ります。 ただ、実は野菜は、時期によって含まれる栄養価が変わります。 ほうれん草の場合、旬である冬と比較して、夏はビタミンCが約3分の1に、ベータカロテンはおよそ半分に減ってしまうとも言われます。
ポパイが好んで食べていたほうれん草が、健康維持や疲労回復に優れた食材だということは多くの人が知っているはずです。 しかし、夏のほうれん草では、冬ほどの効果は期待できないわけです。 ほかのどの野菜も、旬の時期が一番、栄養価が高くなります。それに、旬の食材は安く手に入ります。魚介類や果物も同様で、旬のものは美味しくて栄養価が高いのに、値段は安くなっています。 ですから、スーパーに行ったら、旬にこだわって買い物をするのが賢い方法です。食材に同じ3000円を使うにしても、なにも考えない人とは手にできる栄養価が違います。 それに、胃腸への負担も少なくなります。 たとえば、小鉢1杯のほうれん草のおひたしを食べるとき、夏でも冬でも胃腸は同じように働いてくれます。でも、そこから得られる栄養価が違うなら、旬の食材を食べたほうが効率的でしょう。 本文は『疲れない体をつくる 最高の食事術』(小学館)より一部抜粋・編集・追記しています。 画像提供:Adobe Stock
著者メッセージ
現代日本において、疲労はまさに“国民病”といっても過言ではないでしょう。男性よりも女性のほうが、高齢者よりも働き盛りの若い世代のほうが、疲労を自覚している割合が高いそうです。 本書で私は、疲労というものの“真犯人〞と、その“撃退法”について詳しく述べています。特にみなさんに積極的に取り組んでほしいことは、「食事の見直し」です。食事は自分の意思だけで、すぐに、簡単に、変えられるのです。 医学的に正しい知識を身につけ、現代社会の新たな“病”とも言える「疲労」という問題と決別し、健康で、元気に長生きできる体を手に入れてください。