【香港国際競走・見どころ】日本馬が大暴れの予感!?リバティアイランドがロマンチックウォリアー撃破へ
競馬ファンにとっては大忙しの日曜となりそうだ。国内でGⅠ阪神JF(京都芝外1600メートル)が行われる8日は、香港・シャティン競馬場では香港国際競走デーとして4つのGⅠレースが開催される。今年も数多くの日本馬が海を渡って世界に挑戦したが、ここまでGⅠ勝利はなし。海外遠征だけでなく外国馬の来日も目立った“ボーダーレス化”の進んだ一年を締めくくるべく、世界トップレベルに成長した日本馬が香港で大暴れできるか?
【香港カップ】
安田記念で日本の強豪マイラーたちを下したロマンチックウォリアーが中心。香港Cは2022→23年と連覇中で史上初の3連覇を狙う。ホームの日本で強さを見せつけられただけに、アウェーでなおさら厳しい戦いになりそうだが…。 そんな難しいミッションに挑むのがリバティアイランド(牝4・中内田)だ。前走の天皇賞・秋は抜群の手応えで4角から上がるも最後は急失速の13着。初の惨敗を喫しただけにメンタル面を含めた影響は気になるが、11月25日に栗東CWコースでの国内最終追いでは終始楽な手応えでラスト1ハロン11・2秒(6ハロン86・8秒)。中内田調教師も「いい動きをしていましたね。前回の競馬の時も悪くはなかったですし、順調にきていると感じましたよ」と好感触。同世代のダービー馬・タスティエーラ(牡4・堀)とともに打倒・ロマンチックウォリアーを目指す。
【香港ヴァーズ】
秋華賞3着・ステレンボッシュ(牝3・国枝)が復調気配。国内最終追いでは僚馬を10馬身以上追走しながらラスト1ハロンは11・8秒を叩き出して2馬身先着。精彩を欠いた秋華賞の1週前追いとは大違いで、国枝調教師も「順調だね。追いかけてしまいを伸ばす形で息をつくる感じ。いい感じで落ち着いているよ。1回使った分状態は良くなっています」。53キロの軽量、鞍上・モレイラは魅力で、日本馬の出走機会5連続連対中の記録をさらに伸ばす可能性は十分だ。
【香港マイル】
NHKマイル覇者・ジャンタルマンタル(牡3・高野)、マイルCS覇者・ソウルラッシュ(牡6・池江)の2頭のマイルGⅠ馬が参戦。こちらは2頭とも絶好調そのものだ。ジャンタルは富士Sを回避して春以来の一戦となるが、国内最終追いでは川田が騎乗して坂路でラスト1ハロン11・5秒の豪脚を見せた。高野調教師も「しまいよく切れた感じがしましたね。今日は騎手(川田)に反応を確認してもらったんですが、『いいですね』と言っていました。操作性が良くなっていますし、落ち着きも出て、ジワジワ成長してきていますね」と手応え抜群だ。 一方、陣営からは「2回目の成長期にある」という話も聞こえてくるソウルラッシュは中2週の間隔で坂路で軽めの調整ながら「前走後、すぐ検疫に入りましたが、疲労回復も早かったですし、検疫では馬も少ないので、ある意味放牧効果があるのかも。京都が一番いい馬ですけど、同じ平坦という意味ではシャティンもいいのでは」と池江調教師はコース適性を強調した。