佐々木朗希の争奪戦でヤンキースは“蚊帳の外”と米見解…「今や日本人のスターたちから完全に敬遠されている」
過去には松井秀喜、田中将大など多くの日本人プレーヤーが所属
千葉ロッテからポスティングでのメジャー挑戦を容認された佐々木朗希は、今オフの移籍市場で注目を集めるひとりだ。多くの球団が獲得に乗り出すと予想されている中、今季、ワールドシリーズ進出を果たしたニューヨーク・ヤンキースが、この23歳の日本人右腕の争奪戦で“蚊帳の外”であると、米メディア『FANSIDED』が報じている。 【動画】米メディアの注目度も急上昇! MLB公式が制作した佐々木朗希ハイライト集 12月1日に配信されたヤンキースの特集記事では、かつて、松井秀喜、田中将大など、多くの日本人選手が所属してきたものの、近年ではその流れが途絶えていると説明。その上で、同メディアは「ヤンキースはササキのリストから完全に除外された」と見込んでおり、「今や日本人のスーパースターから完全に敬遠されるようになった」と指摘している。続けて、「これはむしろ感心するレベルだ。しかも、日本人選手だけでなくフリーエージェント市場全般でも同様の状況だ」などと主張している。 同メディアは、「西海岸が日本に近いことが主因だという見方を、もはや全面的に支持することはできない。結局、金と名声がものを言うからだ」と論じており、昨オフでの大谷翔平、山本由伸のロサンゼルス・ドジャース入りにも言及。「ショウヘイ・オオタニがヤンキースを拒否した理由はどうであれ、その後、ヨシノブ・ヤマモトにもあしらわれた」などと振り返っている。 加えて、「ニューヨークには複数の日本人レジェンドが存在してきたにもかかわらず、現代のスター選手には何の影響も与えられていないのは非常に残念だ」と印象を綴っている他、佐々木の移籍先としてドジャースの他、ボストン・レッドソックスも候補に挙がっていることを踏まえ、「どうして地区3位のチームが、アメリカン・リーグのペナントを制したチームよりも有力とされるのか?」と訴える。 さらに、日本人右腕のレッドソックス入りが実現となったケースにも同メディアは想像を働かせ、「もしササキが同地区のライバルチームに移籍することになれば、ヤンキースがどれほど落ちぶれたかがさらに明白になるだろう」などと見解を示した。 記事にもあるように、ヤンキースと日本人選手との縁が薄れてきていることは事実なのかもしれない。それでも今季はドジャースと世界一の座を争うなど、実力、人気が現在も米球界屈指であることに異論はないだろう。再びポストシーズンでの勝ち上がりを目指す名門がどのように戦力強化を図るのか、来季へ向け重要なオフとなることは間違いない。 構成●THE DIGEST編集部
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