いきなり主食を大幅に減らすことには抵抗があるのなら、「糖類」制限から気軽に始めてみましょう(専門家が監修)
糖類制限から糖質制限へ誘うヘルシープレート
食生活で大切なのは「バランスの良い食事」だという。では、どうやってバランスを取るのか。 日本にはその名も「食事バランスガイド」という指針が存在するが、複雑すぎてオワコン扱いされている。よりわかりやすいのは、円形プレートに盛り付けた面積で食品と栄養素のバランスを示したアメリカの「マイプレート」。それをハーバード大学公衆衛生大学院の専門家らがブラッシュアップし、「健康的な食事プレート」として公開している。 これは栄養バランスを見える化”したもの。ワンプレートディッシュの推奨ではない。ただワンプレートに盛り付けたらどうなるかを想像しながら、栄養バランスを整えるのはスマートな方法だ。 健康的な食事プレートでは、全体の半分を野菜(糖質の多いジャガイモを除く)とカラフルな果物にするように手引きする。残り半分のもう半分が魚介類や鶏肉などのタンパク源、あと半分が未精製の全粒穀物。飲み物は無糖の水やお茶にして、オリーブオイルなどの植物油の摂取を薦めている。 この食事プレートは基本的に糖類ゼロ。全体の4分の1を占める全粒穀物を適切に減らせば、糖質制限へスムーズに移行できそう。
健康的な食事プレート
まるで円グラフのように見えるため、何をどのくらいの割合で摂ればいいかを直感的に理解しやすいのが特徴。水分の項目では、水やお茶、砂糖は少なめか入れないコーヒーを推奨し、牛乳や乳飲料、ジュースを控え、糖分入りの飲料を避けるように指導している。
取材・文/井上健二(初出『Tarzan』No.871・2024年1月4日発売)