平峰一貴(No.12 MARELLI IMPUL Z)「3位表彰台で終われて本当よかったな。でもやっぱり淋しいな。」 | SUPER GT 2024 第5戦(最終戦) 鈴鹿サーキット【SUPER GTあの瞬間】
── ところで、今シーズンのGT300クラスチャンピオンは、かつて平峰選手が5シーズン在籍したJLOCでした。うれしいことだったのではないですか?
平峰:僕、JLOCに2014年に加入して、18年までの5年間お世話になったんです。当時、僕、何にも(参戦するレースが)なかったときに拾ってもらって。僕にとってもやっぱり育ったチームのひとつなので、チャンピオンを獲ったことに対しては、本当にうれしいなと思います。則竹(功雄)会長と奥様にはすぐ連絡して、『最高な気持ちなのはわかりますけど、もう寒くなってますし、あんまり飲みすぎて倒れないように気を付けてくださいね』って言ったんですけど、『今日はそういうわけにはいかんな』って言ってたんで(笑)。でもその気持ちもすごいわかりますし、やっぱり何十年ってかけて戦ってきたチームなんで、本当に心から『おめでとうございます』って言いたいですし、来シーズンもすごい強いJLOCが見れることを、僕だけじゃなくてみんな楽しみにしてると思います。
── 来シーズンに向けて、平峰選手が目標すること、懸ける思いを聞かせてください。
平峰:来シーズン、どのクルマに乗るかっていうのは今まだ発表になってないんですが、どんなクルマに乗ろうが、どんなレースに出ようが、僕は常に全力で戦うことを心がけています。それが自分の持ち味だと思うので。あとはシーズンの戦いに悔いはないとはいえ、自分に対してはやっぱり今シーズンの減点はもちろんあるので、その減点をちゃんと見直して、来シーズンしっかり成長したところを見せられるように全力で戦いたいと思ってます。
── では、最後に。今一番興味・関心のあることは何か、教えてください。
平峰:どうやったらドリフトでもっと“ケツ進入”(90度以上の角度で、車体後部からコーナーへと入ること)ができるようになるかなっていう……どういう角度でどういう振り方をしたらできるのかなと、よく考えてます(笑)。(ジェスチャー付きで)ドリフトって、(クルマを)こう振って、うしろからこうやって入っていって、そのままって出てくる。それはラリーでも……(クルマは)四駆ですが、やっていたりするところを見て、『めちゃくちゃかっこいいな』と思って。この間の鈴鹿では、ピットに勝田(貴元/WRCドライバー)君が来てくれて、久しぶりに会って話したりしていました。