「貢献できていないのでは」と不安だった―Web解析の第一人者・小川卓氏が語る「仕事の軸の見つけ方」
┌────────── 手持ちの仕事が多いときには、それぞれ5%ずつでいいので手をつけます。何か記事を書くなら、見出しと内容のメモだけ作っておく。すると、完成までにどのくらい時間がかかりそうか、何を調べる必要があるかを把握できます。それが安心につながるんです。逆に一つの仕事を終わらせてから次の仕事に手をつけようとすると、見積もり時間がずれやすく、やっていない仕事に対する不安だけが膨らんでいきます。自分が働ける上限を把握しながら、その中でうまくやりくりするようにしています(小川氏) └──────────
Web施策はおもしろい! 成功率は3~4割
■ [ルール3] 自己評価より、ユーザー評価がすべて 「Web施策は、やってみないと結果がわからないからおもしろい」と小川氏は言う。 ┌────────── 個人的にいい施策だと思ってもうまくいかないこともあれば、自信がなかったのにうまくいくこともあります。施策の成功率は3~4割くらいです。大事なのは自分自身の良い・悪いの判断ではなく、ユーザーが受け入れてくれるかどうかなんですよね。 取引先との関係でも同じことが言えます。私にとっては10年前から話していることでも、その企業にとって今まさに知りたいことかもしれないし、自分が注目している新しい技術の話をしても、お客様に全然刺さらないこともあります。自己評価と他者評価は別物だと思っておくと、心の安定にもつながります(小川氏) └────────── 経験やノウハウによって施策の精度を上げたり、数多くアイデアを出すことはできる。しかし、うまくいかないことがあって当たり前。そう思うことができれば、失敗したときに必要以上に落ち込まなくても済むだろう。
┌────────── 成功すればもちろんいいですし、失敗したら気づきが得られる。最も良くないのは停滞して何もしないことです。だから、常にユーザーに対して何かを検証したり、施策を実施したりしている状態であることが大切です(小川氏) └──────────