「学び」は最高のアンチエイジング 相川七瀬さん、美園さくらさんともに大学院で研究者に 令和7年新春対談
美園 もう本当に、果てしないです。
■3人の子にも家事分担
美園 相川さんは、お仕事と、3人のお子さんの子育てもなさりながらの研究で、本当に尊敬します。
相川 逆に子供と一緒に勉強したから、うまくいった部分もあるかと。高卒認定試験も取ったので6年くらい、子供と一緒に勉強しました。でも、どうしても仕事と学問と家が両立できない瞬間があって、家の中がジャングルに(笑)。洗濯物がたまり、誰も掃除しない、さらに今日のご飯どうするんだろう、って。
美園 どう乗り越えられたんでしょう。
相川 最初はすごく気負って、全部やろうとしましたが「もう無理!」って子供たちに割り振ったら、やってくれるように。洗濯物も、次男の方が私よりたたむのがうまい。長男には掃除機や風呂掃除、一番下の娘はお料理関連、と分担するようになったら、チームとして機動力が上がりました。母親として何でもやることが、家族のためではなかったと気づいたんです。全部一人で抱え込まず、みんなでその時々を支え合えばいいんだと思いました。
美園 結果的に、家族みな同時進行で学んでいるのって、すごくないですか。お母さまも学ぶことが日常になり、学び続ける意味をお子さんも理解している。
相川 それは、長男に言われました。「学ぶって終わらないんだね」って。長男とは高校から一緒に学び、彼が塾でもらうプリントをコピーして、特に数学を教えてもらっていました。すると彼の進捗具合も分かって、親としては別の意味でのチェックできてよかったです。
美園 なかなかないです(笑)。
相川 そうですね。ダイニングでみんなで勉強した時間はいずれ、子供たちが私の年齢になったとき、思い出し得るものがあるかもしれないですが、今はいいんです。
■授業の量が半端なく…
相川 美園さんは、私からしたら修士の先輩。あの修論のトンネルを抜けたんですね。
美園 修論は、自分が2年でやってきたことの集大成で、書き直し、書き直しでずっと書いていましたね。私は実験をすごくやってきたので図表も多く、被験者が多いと表が1ページに収まらなくて、絞って書いても全部で170ページぐらいになりました。またどうしても誤字脱字は生じるので、友達同士で修論を読み合って。提出するまでは図書館にこもっていました。