受験や学費に必要なお金、どうしたらいい? 8つのポイント
親の財布に大きくのしかかるのが、受験や大学進学に必要なお金です。でも最近は、国や大学による学費減免制度や返済不要の給付型の奨学金など、負担を軽減してくれる制度などが多々あります。そもそも大学受験や進学にはいくら必要で、足りない場合はどうしたらいいのでしょうか。受験・大学にかかるお金から、負担軽減のための選択肢まで、お金の話をまとめて紹介します。(写真=Getty Images) 【表】「入学」を決めてから「入学まで」…いくら必要?
1. 大学受験と入学準備にいくらかかる?
大学受験や入学準備に、いくらかかるのでしょうか。インターネットなどで得られる情報は「ざっくりこれぐらい」という程度で、具体的な金額はよくわからないものです。また、大学受験のお金にばかり目が行きがちですが、実は合格が決まってから入学までにも、出費がかさみます。 実際には、どのようなことに、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。また、国公立大と私立大とでは、どのくらい違うのでしょうか。全国大学生活協同組合連合会が新入生の保護者約2万人に行った調査から、実際にかかった詳しい金額がわかります。
2.大学生の一人暮らし、地域ごとに違う負担額
大学進学と同時に一人暮らしを始めるとなれば、費用はさらにかさみます。事前にいくらぐらいかかるかを知って、準備しておくことが重要です。 地域ごとの家賃や生活費の違いを、全国大学生活協同組合連合会が新入生の保護者約2万人に調査して比較したところ、自宅通学とは比較にならないほど経済的負担が増えます。ただし、生活費や家賃は、地域によっても差があるようです。
3.大学・学部ごとの授業料を比較
大学の学費は、国公立大か私立大か、私立の場合は大学や学部によって変わってきます。国立大の授業料は、標準額に基づいて大学が独自に設定することができますが、標準額よりも高く設定している大学もあります。 私立大の場合、大学や学部によって学費は大きく異なります。大まかに文系、理系、医歯系、その他で差がありますが、法学部や商学部、経済・経営学部など、古くからあり、定員が多い学部は、ほかと比べて学費が安いです。一方、文系でも国際系や心理系の比較的新しい学部は学費が高くなる傾向があります。