20日の新規感染者数は過去最多「拡大傾向はまだ続くと想定」大阪・吉村知事会見7月20日(全文2)
メッセージが府民に十分届いていないのでは?
ただ、先ほども申し上げたとおり、ここはもう全国的に増えてますから、そして医療体制も非常に極めて厳しいようなエリアも出てきてる中で、国家としてどういう方向性を、このウイルスと向き合っていくのかということの方針が変わることがあれば、それは当然柔軟に大阪府としても考えていきますが、僕自身は今の方向性のままでいくとなれば、やはりいかにリスクの高い人を守るかと。そこのいわゆる防波堤をいかに、感染が広がれば広がるほど高めていく必要があるというふうに思ってます。 共同通信:今のお話の関連なんですけども、国の対処方針が変わらないという前提であれば難しいのかもしれないんですが、今日の発表にもありましたアンケート結果とかを見ますと、半分がマスクをしている、知事がおっしゃったように半分しかマスクをしてないというような結果もありました。その基本的な感染防止対策の徹底というのはこれまでも繰り返しおっしゃってきたとは思うんですけども、アンケート結果を見るとそれが府民に届いてる、十分に届いてるとは言いがたいのかなとも思っております。その辺り、あらためてメッセージ等あればお願いします。 吉村:これは客観的なアンケートによる事実です。アンケートのソースは4300で、そして感染の心当たりがないという方が2500の60%いると。そして感染の心当たりがあるよという方が40%いると。ですので、まず心当たりがないという方が60%いらっしゃいますから、ちょっとここをどう評価するのかという点はあると思います。
高リスクの場面で感染対策が不十分な人が感染する場合が多い
ただ、心当たりがあるという人の中で見ると、じゃあその感染対策、心当たりがある場面でどんな対策をやってましたかっていうと、やっぱマスクしてませんでしたっていう方が50%いると。換気も十分じゃありませんでしたっていう方が70%いるということですから、やはり換気とかマスクということを徹底することによって、この感染のリスクは避けれたんじゃないかというふうに思われる方が、これだけ多くの方がいらっしゃるということですから、感染拡大の場面においてはマスクを着用する、そして換気を徹底すると。そういったことの対策が非常に重要だと思ってます。 そこは、そこをお伝えするために、単にしゃべるだけじゃなくて、これはデータですから、データに基づいてお話をお伝えしていきたいと思ってます。これからもそれは伝えていきますし、その対策にもこういったものを取り入れてくる可能性は当然あります。ただこれ、基本的な対策なので、われわれも、府からも伝えますし、メディアの皆さんが何を発信するかはメディアの皆さんには報道の自由がありますから自由なんですけども、こういったアンケートの、いわゆる感染対策を十分やってなかった、特にマスクをしてなかったというような場面で長時間の会話とか、お仕事とか、授業とか、あるいは会食、そういったところでだいたい30%になってますから、ですのでやはりリスクの高い場面で感染対策を十分してなかったという方が感染してるんだという方が多いということはお伝えしておきたいし、それはぜひ発信もお願いしたいなというふうには思います。 共同通信:最後なんですけども、今のは重症化リスクが少ない方の話題でして、特に対策として高齢者施設ですとか、病院、医療関連への防波堤は高くしているというお話がありました。ただ、クラスターの実数としては増えている現状があって、6波のときもそういった施設でのクラスターの増加が感染者数の波の、少し遅れて死者数の増加とかにも跳ね返ってきたと思います。現状、死者数自体はまだ1桁台ですけども、今後、高齢者施設へのクラスターを背景に死者数が増加する可能性もあるとは思うんですけれども、その辺りどのようにお考えでしょうか。