FigmaがAIでさらに進化! Web制作はもはや完全自動化目前? 「Config APAC 2024」現地レポ
開発者の一人、ミヒカ・カポレ氏はこのように、スライド機能開発に取り組んだ背景を語った。社内ハッカソンでスライド機能開発の案が立ち上がり、今回のローンチに至ったという。
まず、「Figmaスライド」の専用デッキ上で、パワーポイントのような編集作業が可能になった。発表者ノートやスライドの画面入れ替えも可能だ。Figma上で作ったデザインやプロトタイプを、そのままプレゼン資料に組み込めるのは便利だが、ここまでは特に驚くべき点はない。
よくあるスライド制作アプリでは、ユーザーがテンプレートを選び、1枚1枚制作していくのが一般的だ。それに対してFigmaスライドは、ここでもAI機能搭載で差別化を図った。目的に応じて、デザイン、色使い、フォントなどのビジュアルだけでなく、文字のテイストに至るまで、AIが提案したり、一括変換してくれたりするのだ。
カポレ氏は「現在開発中の機能の例」として以下を紹介した。たとえばプレゼンの骨子をホワイドボード機能「FigJam」上で、付箋に貼った形式で作ったチームがあるとしよう。
これを「Create Figma Slides Outline(Figmaスライドでアウトラインを作る)」という機能にかけ、イメージに合うテンプレートを選ぶと、自動的にスライドデッキにプレゼン資料の形で反映されていく。
さらに聴衆に合わせて、伝え方を「カジュアル」↔「プロフェッショナル」、「簡潔」↔「詳細」の4つのエリア(4象限)の中でどのテイストを狙いたいのかを選べば、AIが自動でテキスト量やトーンを提案してくれるという。
こういったAI活用の機能が数ヶ月後には実装されるというので、今から使い勝手に慣れておくのと良いかもしれない(AIの日本語理解度が高いことを祈りたい)。 ■ [アップデート(4)] デザイナー↔開発者間の連携をよりスムーズにする「Dev Mode(開発者ツール)」の機能追加