大阪府「緊急事態宣言」の要請を正式に決定
大阪、京都、兵庫で足並みそろえ緊急事態宣言の発出検討を要請
大阪府「緊急事態宣言」の要請を正式に決定
大阪府は8日午後、大阪府庁で「第34回新型コロナウイルスの対策本部会議」を開き、政府に緊急事態宣言の発出検討を要請することを決定した。また、発出検討は兵庫県、京都府とともに要請することを決めた。大阪府の吉村洋文知事は「(兵庫県、京都府の決定を踏まえ)あす(9日)にでも政府に対して要請、協議に入りたい」と話していた。 【中継録画】大阪府が新型コロナ対策本部会議「緊急事態宣言」要請を検討について話す大阪府の吉村洋文知事(2021年1月8日)
吉村知事「大阪においても緊急事態宣言の発令を要請すべき時期に入った」
大阪府では7日の新規感染者数が過去最高の607人に。兵庫県では284人、京都府は143人と、いずれも1日当たりの感染者数として過去最多を更新していた。 今月5日に行われた「関西広域連合」では、大阪府、兵庫県、京都府で感染者が急増した場合に、3府県で政府に緊急事態宣言の発出検討を要請することを決めていたという。
大阪府内での新型コロナウイルスの感染拡大を受け、吉村知事は同会議冒頭で「年始まではなんとか感染の急拡大というのは抑えてこれたと思っています。2日前から一気に感染者が増大し、全国的にも感染拡大最多が多く出ているという状況です」と話した。 そして「大阪においても緊急事態宣言の発令を要請すべき時期に入った。この会議で緊急事態宣言発出の要請の要否についてもみなさんにご意見をお伺いしたい」と続けた。
出席者からは「先んじて宣言要請をするということは必要」などの意見
会議では、出席者から「感染拡大状況、医療体制のひっ迫、いろんなことを考えると感染が拡大しないよう、先んじて宣言要請をするということは必要だと思っています」という意見や「これだけ陽性者が増えたら、一段強い措置をとらなければならない。ただ、かなり痛みを伴う措置になるので、国に対してしっかり対策をお願いしながら宣言を要請して抑え込みを図っていくべき」という意見が出された。
これらの意見を受け、吉村知事は「今の大阪の感染急拡大の状況と医療のひっ迫状況を考えた時に国に対して緊急事態宣言の発出を要請するという判断をしたいと思います。最終的には国の判断になりますが、それを要請していきたいと思います」と述べ、緊急事態宣言の発出要請が決定した。