時計の歴史に残した偉大な足跡 ハミルトンの「ベンチュラ」伝説を紐解く
小道具として話題のハリウッド映画に登場
アメリカを代表するカルチャーである映画との関係も深い。ハミルトンの腕時計はアクションからSFまで、これまでに500本以上の映画に使われているが、復活を遂げた「ベンチュラ」もハリウッド映画に登場してきた。
「有名なのは、『メン・イン・ブラック』シリーズです。『メン・イン・ブラック』(1997年)をはじめ、『メン・イン・ブラック3』(2012年)、『メン・イン・ブラック:インターナショナル』(2019年)に登場し、ウィル・スミス氏やトミー・リー・ジョーンズ氏、テッサ・トンプソン氏が演じるエージェントたちが着用しました。また、今年公開された映画『デューン 砂の惑星 PART2』では、砂漠の民・フレメンのデバイスとして使われています」
実際に、どんな人がベンチュラを愛用しているのだろうか? 「アメリカンカルチャーが好きな人、アートに造詣を持つ人、人とは違う個性的な腕時計が欲しい人など、愛用者はさまざまです。現在はアメリカや日本だけでなく、イタリアやアジアでも売れています。ファッションとの親和性も高く、アメカジはもちろん、そのモダンなデザインはビジネススタイルやモードな着こなしにも調和します」 時代や流行に左右されることなく、孤高の存在感を放ち続けるハミルトンの「ベンチュラ」。これほど斬新で、挑戦的なスタンダード・ウォッチが他に存在するだろうか?