【40代・50代の漢方養生】自分軸でいられない更年期。充電切れを補う漢方を
自分軸を保つための漢方薬
充電切れを補い「気」を巡らせて、自分軸を保つために役立つ漢方はこちら。 〇補中益気湯(ほちゅうえっきとう) お腹のパワーをつけ、美味しく食べられるように。また、目力をアップし、気を補ってくれる。〈のぼせのある方にはおすすめしません〉 〇双参(そうじん) 幸せホルモンで気力を増やす。お腹の冷え、こころの冷えにも。 〇十全大補湯(じゅうぜんたいほとう) 気力と血も補う漢方薬。疲れやすく、貧血気味、肌のカサカサが気になる方にも。 〇鹿茸(ろくじょう) オス鹿の頭上の角で柔らかい幼角のこと。生命エネルギーを蓄える「腎」のちからを上げることで、気力アップ・アンチエイジング・冷えにも。 ・霊鹿参(れいろくさん)は、カプセルタイプで飲みやすい。 〇鹿角膠(ろっかくきょう) 鹿角を煮詰めてつくった膠(にかわ)のこと。補うチカラは鹿茸より劣るが、じっくり補うイメージ。止血効果も。 ・鹿参仙(ろくじんせん)は、オタネニンジン・枸杞子・竜眼肉・なつめを顆粒にした栄養補助食品。 などなど。
「漢方薬は、他にもいろいろあり、その方のタイプ[証]に合うものをおすすめします。 もう一つ大事なことは、良い意味で【あきらめること】。あきらめる、とは〈明らかに極めること〉という捉え方があります。今はこういう時期とあきらめる。そして、これはずっとは続かない、必ずいつか終わること。 今は大変な時期ではあるけれど、自分軸でいることのできる時間を少しでもとるようにしてください。自分軸で生きるためには、常にアンテナをたてて五感を磨いて。 自分軸で生きてる女性はかっこいい! 何歳になってもそうでありたいと思うこの頃です。漢方のちからも借りながら」 注:漢方薬については漢方専門の医師や漢方薬剤師、漢方アドバイザーなどにご相談・カウンセリングの上お飲みください。
【教えてくれたのは】 樫出恒代さん 漢方薬剤師・漢方ライフクリエーター。漢方カウンセリングルームKaon代表。Kaon漢方アカデミー代表。新潟薬科大学薬学部卒業後、一人ひとりのこころとからだにていねいに向き合う漢方カウンセリングを提唱。連載の味わいあるイラストは、本人によるもの。 美容家吉川千明氏との共著に「内側からキレイを引き出す 美肌漢方塾」(小学館)