「誤設定により通常の7倍の通信量発生」KDDI会見7月29日(全文2)
KDDIとしては過去最大の返金か
読売新聞:すいません、読売新聞の【タジマ 00:49:49】と申します。返金に関してお伺いさせていただきたいんですが、総額73億円の返金ということですが、これは2013年のLTEのときの返金を超えて、御社として過去最大という理解でよろしいでしょうか。また、現在調整中だと思いますが、法人向けの補償も含めて、どのくらいの損害の規模になるか、もし分かれば教えてください。 高橋:今おっしゃったとおり、過去で最大の返金額になっております。LTEのときには、約款の返金というものはございませんで、おわびの返金だけになっております。約10億円の返金になっております。今回は幅広い方々に非常にご迷惑を掛けたということで返金させていただきますので、73億円となっております。 一方、この返金の、先ほど申し上げたように、おわび返金についてはIoTとかMVNOとかモジュールっていうのは、これ音声は含まれておりませんので入っておりませんが、対象範囲には含まれておりませんが、法人さんに対しての、なんて言うんですか、返金。これは法人さんも約款に基づいてご契約いただいているものについては、これ当然、このおわび返金、あるいは約款返金の対象内でございます。 なので、先ほど申し上げている73億円の中には、法人の返金についても含まれているというふうにご理解いただければ結構かと思います。 読売新聞:約款以外の、いわゆる損害賠償みたいなものも入っているという認識なんでしょうか。 高橋:それは個社とのいろいろお話がこれから起こると、話し合いがあると思いますので、その中で、その辺りについては分かってくるというふうに思いますけれども、今の段階ではこの73億円には含まれておりません。
今回の広報対応、どこが不十分だったと考えているのか
読売新聞:ありがとうございます。2問目は広報に関する質問なんですけれども、本日の朝、金子総務相の会見でKDDIさんからの報告の内容として、利用者目線に立った内容や、分かりやすい表現において不十分だったという方向があったというご発言がありました。御社から考えて、今回の広報の対応、どの辺りが特に不十分だったというふうにお考えか教えてください。 高橋:先ほどご質問があったことにお答えした内容は、すでにお答えしたとしてですね。実は障害が起こってから、私が皆さんの前で会見をしたタイミングがあるんですけれども、このタイミングがまず適切であったかどうかっていうのが1つ課題に上がっていると思います。われわれ通信会社、今までの慣例でいきますと、原因がはっきり分かって、今のようなタイミングで社長会見をするっていうのが今までの通例であったかというふうに思いますが、これだけやはり大規模、重大障害になった場合に、もう少し早いタイミングで私のほうが出て、実際にどれぐらいの障害が起こっているのかっていうことを、その時点で分かった内容でも伝えたほうがよかったんではないかというふうにご指摘いただいていまして、ここについてはわれわれ、中でも、また検証委員会の中でもいろいろと議論があることかというふうに思っております。 障害が起こってから非常にばたばたしている中において、なかなか状況を、先ほど申し上げたように原因もつかめない中だったので、あのタイミング、結構われわれからするとぎりぎりだったんですけれども、本当にいろんな方に後押しをしていただくような形で、あのタイミングでお話をしたんですけども、そのタイミングの問題が1つ。 そして、先ほどのご質問にありましたけれども、2つ目としては、やはりお客さま目線ということで、携帯電話、スマートフォンの通信が止まっているのだから、ほかに知る由がないと。ほかに、先ほど店頭の問題であるとか、そのような、もっとお客さまに伝える工夫をできなかったのかということについては、すごく課題があるというふうに思っています。 【書き起こし】KDDI会見7月29日 全文3に続く