「誤設定により通常の7倍の通信量発生」KDDI会見7月29日(全文2)
今回の通信障害は想定外のものだったのか
朝日新聞:分かりました。ありがとうございます。2点目なんですけれども、大規模化した原因の部分で、資料11ページにあります輻輳制御の考慮不足というところがあります。その下の長期化の部分でも復旧させる手順が確立されていなかったということなんですけれども、それほど今回のものが想定外なものだったのか、こういうことが起きるという想定が今までできていなかったということなのか、確認させてください。 高橋:基本的には、今回、あんまり想定外っていうふうに言うとあれなんですけれども、先ほど申し上げたように、入り口で基本的にはトラフィックを守るっていう設計になってるものが、そのゲートウェイ自体が再送を繰り返すという設定をしてしまったっていうことは、なかなかわれわれとしてもこのようなトラフィックが発生するということを、再送がといいますか、このような状況になるということはなかなか想定できておりませんでしたので、そこについてはわれわれ、大きな、基本的には反省点だというふうに思っております。 輻輳制御についても、基本的にはわれわれ、手順どおりにVoLTEの交換機の輻輳制御っていうのは行ってます。つまり輻輳した場合にVoLTEの交換機を、18台あるものをリセットしていくんですけれども、その手順どおりに行ったんですが、実際にその手順の中でバックアップファイルっていうものが壊れていて、それを読み込んでリスタート、再起動するときに大きな大量の不規則な信号を出してしまったというところには、われわれ、ちょっと課題があったというふうに思っておりまして、この辺りはこれからメーカーさんといろいろと詰めなきゃいけないところだというふうに思っておりますが、この辺りを見直さなきゃいけないというふうに思ってます。 今、そういう内在するものがある中においても、万が一同じ障害が起こったときに、今までの、なんて言うんですかね、復旧処理をするやり方を少し工夫することによって再発がしないような、今、状況にはしてありますので、ここはご安心いただければありがたいかな、よろしいかなというふうに思います。いいですかね。 司会:よろしいでしょうか。では続きましてご質問のある方、挙手をお願いいたします。E列、前から3番目の入口側の方、お願いいたします。