「誤設定により通常の7倍の通信量発生」KDDI会見7月29日(全文2)
今回は音声通話を長時間使えなかった
ただ、このときは今回とは異なりまして、データ通信への影響が非常に大きかったことから、データの通信料を勘案した料金プラン、あのときで言いますと、ほとんどの方が非常に多くのデータをお使いになるプランに入っていただいておりまして、これ、LTEプランっていうのがございまして、これは定額のプランでございますが、これが6980円というプラン、今でもかなりやっぱり高かったんですけれども、この日割り分3日分をおわびとしてご返金してます。 ただ、今回は音声を長時間使えない、お使いいただけないというご不便をお掛けしましたので、それに対するおわびといたしまして、約款返金同様に音声サービスを勘案した料金プランの日割り、この52円の3日分、これをおわびとしてご返金させていただくということにさせていただきました。今回の音声通話の影響が広範にわたる、スマートフォン、携帯電話、それからホームプラス電話、これをご利用いただいている全てのお客さまを対象とさせていただいておりまして、IoTであるとかMVNOであるとか、この辺りのお客さまはこれには含まれておりません。すいません、以上です。 共同通信:ありがとうございます。 司会:よろしいでしょうか。では続きましてご質問のある方、挙手をお願いいたします。ではC列最前列、司会者側の方、お願いいたします。
本番環境移行前にシミュレーションしなかったのか
ケータイ Watch:インプレス、ケータイ Watchの関口と申します。よろしくお願いします。まず原因のところは、今日、明らかにされたお話と認識しております。先ほどのお話の中で、指示のミスがあったというようなご説明だったと思います。念のための確認なんですが、本番環境へ適用する前にテスト環境でのシミュレーションというか、そういった作業っていうのは実施されていなかったんでしょうか。あるいは、そこでは問題はなかったんだけども、本番環境で問題が発生したということなのか、ちょっとその辺り詳細を教えてください。これがまず1点目です。 吉村:お答えします。こちらに関して言いますと、手順書はマスター手順書という形で、本番結果をシミュレーションしたテスト環境で全て手順のほうは確認しております。その手順のほうで確認した手順が2種類ありまして、古いファイルと新しい手順書というのがあって、古い手順書のほうを今回間違って指示をしてしまったという形になってます。なので、どちらも、古い手順書も古い環境では試験をしてますし、新しい手順書は新しい環境で試験をしてるという形で、どちらも手順書としては正しいけど、指示してるものが間違っていたというのが今回の事象となっております。 ケータイ Watch:もう1つ、細かい点を教えていただきたいです。前回の会見の、3日の会見のときにアクセス集中の、通常と、何倍かみたいな質問があって、そのときはログがまとまっていない、少なくとも2倍以上だというようなご回答だったと思います。結果的にどれぐらいの、15分の通信断でどれぐらいの信号量の増加になったのか教えてください。 吉村:今回、実際にログ等を見て、約、通常と違う7倍のトラフィックが最初の本当に数分の間に起きておりました。これは端末からの再送もありますけど、併せて先ほどのシステム内での再送もありますので、そこを合わせて約7倍のトラフィックというのが中で発生しておりました。 ケータイ Watch:すいません、今7倍というところの数字の大きさをちょっともう少し実感したいところがあるんですけども、例えば災害ですね。地震だったり台風だったりが起きたときでの障害でもネットワークへの影響があったりすると思うんですが、そういったときに通常、何倍ぐらいまで増えて、この7倍というのはそういったときと比べてこれぐらい大きいんだというようなところがあれば教えてください。