緊急時のローミング「実現する方向で考えたい」KDDI会見7月29日(全文3)
通信大手KDDIは29日午後、記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「KDDI、大規模通信障害で3589万人に「おわび返金」 高橋社長が会見(2022年7月29日)」に対応しております。 【動画】KDDI、大規模通信障害で3589万人に「おわび返金」 高橋社長が会見(2022年7月29日) ◇ ◇
復旧の定義を明確にして伝えることが大事
高橋:3つ目なんですけれども、実はこの復旧がされる1日前に、工事終了しますよっていう時間を皆さんのほうにお伝えしたんです。これはやはりどれだけの時間で復旧工事が終わるのかっていうのは、やはりお知らせするべきだろうというふうに思って。ただ、工事が終わったあとも安全性の確認をしっかりした上で復旧というものを宣言しますっていうふうにホームページには書いたんですけれども、ただやはり工事終了っていう時間というものが、やはりお客さまに先に伝わってしまって、その時間になっても復旧しないじゃないかっていうことで、かなりお叱りをいただいた件がございます。 これについては通信事業者として、復旧っていうものの定義というものを明確にしてお客さまにお伝えするっていうことが大事なんだろうと思っておりまして、この辺りは、われわれこれから、これはほかの事業者さんにも影響することでございますので、議論した上で対応していきたいというふうに思っております。 読売新聞:ありがとうございます。 司会:続きまして、ご質問のある方、挙手をお願いいたします。では、すいません、最前列A列の。はい。お願いします。
iPhoneはデータ通信できたという話も。なぜか
石川:フリーランスの【石川 00:55:56】と申します。障害のときにAndroidは音声、データ両方駄目でしたけど、iPhoneはデータは通ったといった話があったと思います。結局あれ、何が違ってああいった状況が起こっていたのかというところを教えてください。 高橋:まず、データサービスの件なんですけれども、これをつかさどってる設備っていうのが、今回、実際に不具合はまったくなくて、VoLTEの交換機が障害中であってもデータ通信が可能な状況であったっていうのは、これ、間違いないというふうに、われわれ、確認しております。一方、また、通常時の位置登録件数というのがあるんですけれども、これが異常時と比較しても同じだったということもありますので、全ての移動機のデータに対しての課金情報というのは残っておるんです。ただ、今のご指摘のとおり、iPhoneと、それからAndroidと、それもAndroidの中でもメーカーさんの機種によって振る舞いが違ったっていうのは、これ、事実です。 で、われわれ、かなり昔の仕様になるんですけれども、VoLTEの交換機の接続ができない場合に、データ通信をどう取り扱うかっていう規定は、一応われわれのほうのスペックとしてはあるんです。ただ、今もそれから時代がだいぶ変わっておりまして、スマートフォンがたくさん世の中に出て、グローバルの仕様を持って、彼らが規定する時代になってしまったんですね。ですから、われわれからすると強制の仕様にはなっておらずに、メーカーさんごとに決められた規定というものを、われわれは受け入れるという形になっておりますので、当然iPhoneであれば、グローバル、同じ仕様にされますし、Androidも同様なので、それによって、なんて言うんでしょう、端末の実装における、端末のモデムとかチップによって、あるいは通信のソフトウエアによって、データ通信が利用可能な頻度というものに、あるいは時間というものに差分があったというふうに確認しています。 で、データ疎通の量には多寡があるものの、【課金情報 00:58:34】があることは機種ごとに確認いたしましたので、ご指摘いただいた、石川さんの記事も、われわれも確認しまして、この辺りはしっかりと見なきゃいけないということで確認はいたしておりますが、それが原因になっております。 石川:ありがとうございます。あと1つ、最近、緊急通報だけはローミングできるようにしようみたいな話になっていますけど、実際、加入者データベースで輻輳が起きた場合って、将来的にそういった、緊急通報だけでもローミングできるようなことって可能になるのか、どうなんでしょうかね。