“部屋着にならない”アーティストTシャツを目指す ユニバーサルミュージックのグループ企業が手掛けるブランド「ユーミュージック」とは?
ユニバーサルミュージックはこのほど、ファッションライン「ユーミュージック(U/MUSIC)」をローンチした。「従来のツアーグッズとは異なる、ファッション性を追求したモノ作り」をうたい、まずは“部屋着にならない”アーティストTシャツやロンT、スエットなどを製造・販売。ビームスでの経験が長い山崎勇次氏と業務委託契約を結び、ユニバーサルミュージックのグループ傘下でアーティストの公式/公認グッズを企画・製造・販売するブラバドが手掛ける。「ユーミュージック」の仕掛け人に、ブラバドや従来のアーティストTシャツとは異なる商品へのこだわりなどを聞いた。 【画像】“部屋着にならない”アーティストTシャツを目指す ユニバーサルミュージックのグループ企業が手掛けるブランド「ユーミュージック」とは?
音楽とファッションの不可分な関係性
WWD:「ユーミュージック」のビジネスのカギとなるのが、傘下にあるブラバドだ。
堀内伸彦ブラバド部長(以下、堀内):ブラバドは、米ニューヨークに本社を構える、現在はユニバーサルミュージックのグループ企業だ。アーティストの公式/公認ツアーグッズなどを製作するほか、彼らの姿やロゴ、ジャケット写真など、アーティストにまつわる知的財産(IP)を活用した商品を作ってもらいライセンス料を頂戴するエージェンシーとしても機能している。「ジュンヤ ワタナベ マン(JUNYA WATANABE MAN)」とジャミロクワイのコラボレーションが代表例だ。ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)など、200を超えるアーティストのIPを管理している。日本のビジネスは、ライセンス事業が8割だが、2023年からは来日するアーティストに関するグッズの企画や製造、販売を自ら手掛けている。来日期間中にはポップアップを開催するなどもしている。
WWD:「ユーミュージック」を立ち上げた経緯は?
山崎勇次(以下、山崎):長年勤めたビームスを退社する際、親交があったユニバーサルミュージックから「ブラバドが抱える豊富なアーティストを使ったビジネスを考えている」と話があった。そうそうたるラインアップにビジネスが大成する可能性を感じた。