坪倉由幸の役者ライフ 俳優業で得られたもの「我が家」に還元
演技の現場とお笑いの現場の共通点は
その辺りの呼吸はお笑いの仕事と共通する面も一部ありそうだ。 「たとえばMCが上手な方って振り方が上手だったりして結果的に相手をやりやすくさせるんですよね。バラエティー番組も個々の戦いのように見せて雛壇にいる全員で作り上げていくものなので、サッカーでいえばパスがうまいというんですかね、相手がボケやすく振ってくださるMCの方だったり。映画での演技の現場も似たところは多少はあると思うんです」 今後もお笑いと俳優業をともに充実させていきたいという。 「お仕事をいただける限りオファーがあればいろいろな役をやらせていただきたいなと思っています。俳優の仕事で得られたものも『我が家』に還元できればという思いもあります。コントなんかはもうちょっと長編で、ドラマ寄りのコントを僕が書いて3人でやれればいいなと思います」 最後にプライベートで心がけていることを聞くと笑顔で即答が。 「髪の毛をなるべく減らさないように頑張ります」 (文・志和浩司 写真・奥野和彦) ■坪倉由幸(つぼくら・よしゆき) 1977年9月9日神奈川県出身。 2003年、杉山裕之と谷田部俊とともに「我が家」を結成。後にリーダーとなる。 2012年「主に泣いてます」(フジテレビ系)でドラマデビュー。近年はNHK大河「鎌倉殿の13人」の工藤祐経役などドラマ・映画ともにさまざまな話題作に出演が絶えない。最新の映画「アイ・アム まきもと」(水田伸生監督、9月30日公開)では主演の阿部サダヲをはじめ満島ひかり、宮沢りえ、國村隼、宇崎竜童、松下洸平、でんでん、松尾スズキらと共演。