カルティエ、シャネル、ヴァンクリ…速報!2024新作時計(前編)10大ブランドの推しは
【#07 ブルガリ】安藤忠雄×セルペンティ トゥボガス 春夏秋冬の物語
そこにあるだけで心奪われる「セルペンティ」。ブルガリをインスパイアし続ける真のアイコンは、1948年の誕生以来、変身と再生を繰り返してきた。手首にしっとりと巻きつく「トゥボガス」ブレスレットを組み合わせた「セルペンティ トゥボガス」が、このたび初の芸術的コラボレーションを実現。そのパートナーとなったのは建築家、安藤忠雄氏だ。 テーマは、彼が大切にしてきた自然が見せるはかない美しさ。ニュアンスある4つの素材を用いて文字盤にマルケトリ技巧を駆使しながら、四季折々に変化する森の豊かな表情を4本の限定モデルに描く。 サマー エディションは、森の青々とした力強さを想起させるグリーンアベンチュリンが主役。オータム エディションには深まる秋の紅葉に似たタイガーアイを、ウィンター エディションには冬の静寂が漂うホワイトマザーオブパールをセット。スプリング エディションでは、桜のように可憐(かれん)なピンクマザーオブパールのマルケトリが春を告げる。
【#08 グランドセイコー】審美性・視認性・装着性磨く 次世代へのデザインコード
グランドセイコーの時計には、セイコースタイルと呼ばれる9つのデザインコードが存在することをご存じの時計愛好家も多いはず。だが、ブランド誕生60周年を迎えた2020年から、それを発展させた「エボリューション9スタイル」が始動している。 エボリューション9スタイルは、使いやすさや美しさをさらに追求した、独自のデザインの文法。鏡面とヘアライン面を共存させ光と影の中間の豊かさを表現するなどの審美性の進化、針とインデックスのメリハリをより高める視認性の進化、ケースに安定感をもたらす装着性の進化という3つの軸からなる。 2024年、この新コードにのっとって洗練をまとった手巻きのドレスウオッチが登場。インデックスやベゼル、ラグの幅はすっきりと細く、ケース厚9.95mmの薄型で低重心により快適な装着感を発揮。ダイヤルには白樺(しらかば)の樹皮を思わせる型打ちパターンを施し、ケース素材には白さが際立つ独自のブリリアントハードチタンを採用した。 もう1本の話題作は、機械式の強い力とクオーツの高精度を併せ持つ最高峰のムーブメント、スプリングドライブ「キャリバー9R」の誕生20周年を祝う限定モデル。このムーブメントが生まれる信州の工房から望む北アルプス・穂高連峰の朝焼けをイメージし、幻想的なグラデーションをダイヤルに描いた。