カルティエ、シャネル、ヴァンクリ…速報!2024新作時計(前編)10大ブランドの推しは
【#03 ヴァン クリーフ&アーペル】詩情とメティエダールが導く ラグジュアリーのその先へ
機械式時計にも、夢という情緒的な価値観を吹き込むヴァン クリーフ&アーペル。2024年のテーマは「メティエダール」(仏語で「芸術的な手仕事」の意味)。エナメル、ミニアチュール(細密画)、マルケトリ(象眼細工)、彫刻といった装飾的な職人技に光を当てた。 過ぎゆく一瞬を詩的にとらえた「ポエティック コンプリケーション」の2作に注目を。「レディ アーペル ブリーズ デテ ウォッチ」は自然美をたたえる1本。8時位置のプッシュボタンを押すと2匹の蝶(ちょう)が舞い、そよ風に花や茎が揺れるオンデマンドのアニメーション機構を搭載した。花が咲き誇る庭園は、シャンルヴェやプリカジュールなどのエナメル技法を駆使しながらミニアチュール ペインティングによって彩られ、そのみずみずしい美しさは息をのむほど。 一方の「レディ アーペル ジュール ニュイ ウォッチ」は、24時間で一周する回転ディスクによって移り変わる天空のスペクタクルを描く。文字盤にはダイヤモンドの星々が瞬くアベンチュリンガラスの夜空が広がり、その文字盤上で太陽と月がめぐり続けて昼夜を示す仕組みに。メカニズムの緻密さに支えられた小宇宙が、人々に純粋な感動を呼び覚ます。
【#04 ピアジェ】創業150周年祝し、ゴールドの伝説にオマージュ捧ぐ
1979年に生まれたリアルラグジュアリーの象徴、「ピアジェ ポロ」。乗馬愛好家として知られる創業家4代目のイヴ・ピアジェが、伝統である金細工技巧と馬への愛、当時のアクティブなハイソサエティーのライフスタイルを1本のウオッチへと昇華させた。 メゾンのお家芸である極薄にして防水性が高く、外装をすべてゴールドでつくり上げたブレスレットウオッチ。ベゼルを省きケースとブレスレットを一体型にすることで、耐衝撃性も向上。ステンレススチール製が主流だった世のスポーツウオッチとは一線を画す、エレガントな名品に。 そして創業150周年を迎えた2024年、伝説のファーストモデルの意匠にオマージュを捧(ささ)げた「ピアジェ ポロ 79」が登場。ポリッシュ仕上げのゴドロン装飾とサテン仕上げのコマが、ブレスレットからケース、文字盤へとシームレスにつながる流麗なデザインで、華やかなイエローゴールドにひときわ映える。 そのうえ、歴史的なゴドロン装飾を現代のカジュアルシックな「ピアジェ ポロ デイト」に取り入れた、限定モデルもリリース。ピアジェが導くラグジュアリースポーツの新ムーブメントから目が離せない。