森保ジャパンが9月の欧州遠征で「仮想スペイン・ドイツ」の欧州勢ではなく米国・エクアドルと強化試合を組む理由とは?
9月シリーズのマッチメイクに関して、反町技術委員長は「まだ最終的な調整ができていないし、当然ですけど、この場で言うといろいろなところに迷惑をかけるので」と具体的な言及を避けた。ただ、状況を補足する上でこんな言葉を紡いでいる。 「交渉が大詰めまで来ている、ということだけは言わせていただければ。報道にある国が正解かどうかも言えませんけど、強い国と対戦するのも間違いありません」 6月シリーズで完敗したブラジルとチュニジアに対しては、ゴールの枠をとらえたシュートが「0」のままともに零敗を喫した。特に14日に行われた後者との一戦では、FW三笘薫(25、ユニオン・サンジロワーズ)が試合後に「チームとして決まりごとのようなものを持たないといけない」と危機感を募らせた。反町技術委員長が言う。 「この段階で課題や問題点がたくさん出たことを、ある意味で成果ととらえて、どのように解決するのかを考えていく余地があるととらえてやっていくしかない」 カタール大会に臨む骨のある相手との強化マッチを通して、現場が最適解を見つけるために。ヨーロッパ組と国内組が融合した陣容では、森保ジャパンにおいて最初で最後となるヨーロッパ遠征のマッチメイクを技術委員会は急いでいく。 (文責・藤江直人/スポーツライター)