【取材】新たな暮らし高齢者が住む「シェアハウス」互いの健康管理や年齢制限なしでの異世代交流も
横山ルリカが行く「得するウォッチング!」 今回取材したのは、高齢者の新たな暮らし方として話題となっている「高齢者シェアハウス」。実際に暮らしている方の思いを聞いてきました。 【写真29枚】新たな暮らし高齢者が住む「シェアハウス」異世代交流も 写真で見る
「高齢者施設」と「シェアハウス」いいとこ取りの暮らし
横山ルリカ情報キャスター: こちらに「むすびの家」と書いてありますね。 一見普通のアパートのように見えますが、中はどのようになっているんでしょうか? お邪魔したのは千葉・山武市にあるシニア向けシェアハウス「むすびの家」。 その中に入ってみると…、普通のアパートとは違っていました。 住人の皆さんがくつろげる共有の広いリビングが。ここには現在74歳から90歳の8人が暮らしています。 一日の始まりの、朝のラジオ体操。 強制ではないですがほぼ全員参加するそうです。そこにはこんなメリットがあるんだとか。 小川さん: みんないつも顔合わせてるから、孤独死とかそういうのは全くないですよね。 毎朝のラジオ体操には、安否確認の意味もあるといいます。 90歳の伊藤さんがベッドから落ちて起き上がれなかった時には…。 伊藤さん: 誰か来てくれるの待っててひっくり返ってた。 田中さん: 朝ね。出てこないからね、見に行ったらこうなってて。 誰かが見に来てくれるという意味では高齢者施設とも似ていますが、なぜ、ここ「シェアハウス」を選んだのでしょうか? 小川さん: (高齢者施設は)食事も皆で時間決められてね、作られたもの、出てきたもの食べてね、そういうのが全然嫌だったの。自分で自立して、好きなように生活できるところを探してた。 施設の場合、行動が制限されがちですが、ここはシェアハウスなので暮らし方は自由。 さらに、各個室にキッチン、バス、トイレが完備され、一般的なシェアハウスよりプライベートも保てる。そんなメリットがあるといいます。 賃料はワンルームタイプで、6万5000円から7万円。2人で住める1LDKタイプは10万円。バリアフリー設計で、スライドドアや階段の手すり、昇降椅子も完備。 さらに、シェアハウスの裏には畑が。 ここで作った野菜なども住人同士でシェア。お茶の時間にみんなで、いただきます。 横山ルリカ: 毎日こうやって3時に集まってらっしゃるんですか?皆さん。 田中さん: 皆、馴染みになりやすいしね。それぞればらばらに座ってるよりはね。 横山ルリカ: お互いにご健康のチェックなんかの意味合いも? 小川さん: もちろんそれが第一の目的だね。 横山ルリカ: 第一の目的。 ここには、シェアハウスと高齢者施設の“いいとこ取り”な暮らしがありました。