原発「最大9基の稼働進める」岸田首相会見7月14日(全文1)
物価高騰対策を進め、予備費5.5兆円も機動的に活用
そしてあと、質問で政策の優先順位についてご指摘がありました。ご指摘のように従来から経済あっての財政であると私は申し上げてきました。よって、まず目の前にあるこの物価高騰等、この危機に対する必要な財政出動、これはちゅうちょしてはならないと思います。目の前のこうした課題に財政出動等、対応していくということと、中長期的に国の信頼の礎である財政を安定させていくこと、これは決して矛盾しないということも従来から申し上げています。まずは国民生活を守り抜くということで、物価高騰に対しても先ほど申し上げた対策をしっかり進め、予備費5.5兆円、これも機動的に活用することでしっかり対応してまいります。 そして防衛費等については、従来から申し上げているように年末に向けて、今、厳しい安全保障環境の中で何が必要なのか、その裏付けとなる予算をしっかり確保する、そしてそのための財源を用意する。この内容と予算と、そして財源。これをセットで年末にかけて議論をしていくという方針、この従来から申し上げている方針をしっかり進めてまいります。こうして目の前の課題にはしっかり対応しながら、中長期的な財政についても、国際市場やマーケットがわが国の信頼について懸念を抱くことがないような財政・経済運営をしていきたいと思っています。以上です。 司会:続きまして幹事社、共同通信、手柴さん。
臨時国会召集と内閣改造、党役員人事の日程は
共同通信:共同通信の手柴です。よろしくお願いします。総理は参院選を受けた臨時国会の召集および内閣改造、自民党役員人事の日程をいつごろお考えでしょうかという点と、麻生自民党副総裁、茂木幹事長、松野官房長官といった政権の骨格は維持するとの見方もありますが、人事についてどのような構想をお持ちかという点と、また、人事を考える際に、先日の会見で総理は早期の憲法改正発議を目指す考えを明言されましたが、憲法改正発議に向けた体制というものを考慮されるのでしょうか。また、与党への憲法改正発議案への取りまとめ指示や、どのような改憲スケジュールをお持ちなのかということと併せてお答えください。よろしくお願いします。 岸田:まず政治日程、また、人事についてどうかというご質問につきましては、今、選挙が終わったばかりであり、まずは臨時国会など政治日程についてちょっと考えなければならないという段階でありまして、人事についてはまだ何も決めておりませんし、今、具体的にお話をする段階にはないと思っています。ただ、先日も申し上げたように、今、国の内外に、本当に有事と言っていいほどの大きな歴史を画するような課題が山積しておりますので、こうした状況の中では何よりも与党の結束が大事だということ、さらに言うと適材適所、これはもう言うまでもないわけですが、そのぐらいは頭にありますが、それ以上具体的なものは今まだ決まっていないということであります。 そして憲法改正については、皆さんご承知のように憲法改正に向けては、その内容において国会議員の3分の2が合意し、発議をし、国民投票に付すという手続きが定められているわけですから、国会においての議論をまずしっかりと深めて、内容において3分の2の賛同を得る取り組みを進めていかなければならないと思います。私の立場、内閣総理大臣の立場から、その内容について、あるいは進め方について申し上げることは控えなければならないとは思いますが、先の通常国会においても憲法を巡る国会での議論、活発化してきていると感じています。ぜひこれから、秋に臨時国会が開催されるとしたならば、よりこの議論を活発化していただくことを期待しております。取りあえず私の立場からは、憲法改正については以上です。 司会:ここからは幹事社以外の方からご質問をお受けします。ご質問を希望される方は挙手をお願いします。こちらで指名いたしますのでマイクにお進みください。ではNHK、長谷川さん。 【書き起こし】尾身会長会見7月14日 全文2に続く