コロナ第7波「たちまち行動制限については考えない」岸田首相会見7月14日(全文2完)
岸田文雄首相は14日、官邸で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「岸田首相が会見 感染再拡大「新たな行動制限は考えていない」(2022年7月14日)」に対応しております。 【動画】岸田首相が会見 感染再拡大「新たな行動制限は考えていない」(2022年7月14日) ◇ ◇
防衛費増額でどの分野を強化したいか
NHK:NHKの長谷川です。よろしくお願いします。防衛費の増額についてなんですが、これから議論するということですけれども、総理、具体的にどの分野を強化したいとお考えでしょうか。例えば人員を増やすのか、あるいは反撃能力の保有に向けてミサイルなどの開発を加速させるのか、現時点での方向性を教えてください。 岸田:防衛費の議論は、先ほど申し上げたように内容と予算と財源と、これを3点セットで、年末に向けて国家安全保障戦略等を議論する中で明らかにしていきたいと思っていますが、そこで内容において例えばどこを強化したいと思っているかというご質問について、政府として、今、議論を、今言った形で議論を行おうとしているときに、私が具体的なものを何か申し上げるのは控えなきゃならないかもしれませんが、今までの議論、例えば自民党の議論ということで申し上げると、「新たな国家安全保障戦略等の策定に向けた提言」というのが政府にも提言をされておりまして、その中においては弾薬の確保等による継戦能力の維持ですとか、あるいはAI、無人機、量子技術等の先端技術の早期実用化、さらには防衛生産、技術基盤や人的基盤の強化、それに加えて、いわゆる反撃能力の保有、こういったものが提言をされています。こうしたものも参考にしながら、先ほど言いましたこの3点をセットで議論を進めていきたい、このように思っています。 司会:それでは次の方。読売新聞、海谷さん。
第7波は行動制限なしで乗り切れると考えているのか
読売新聞:読売新聞の海谷です。よろしくお願いします。コロナの行動制限についてお伺いします。総理は先ほど、現時点では行動制限については考えていないとおっしゃられましたが、専門家の中では8月に向けて、さらなる感染の大幅な拡大を予測する見方も出ていますが、総理としては、第7波については行動制限を出さずに乗り切れるとのお考えでしょうか。また、まん延防止等重点措置の要請が都道府県から出された場合も、現在の考え方としては、政府としてはその要請は受けないという理解でよろしいでしょうか。現時点に限らず、中長期的な行動制限の運用の在り方についての展望をお聞かせいただければと思います。 岸田:まず新型コロナ、要するに自然が相手ですので、今の時点で将来の対応、これを決め打ちして断定的に申し上げることは、これは難しいと思っています。ただ、今週、私も専門家の方々から直接いろんな話を聞き、また、政府においてもさまざまな会議を通じて、現状に対する認識、そして見通しについて、さまざまな議論をしてきました。その中にあって、今現在は、昨年来、用意してきたさまざまな、医療提供体制、病床の確保、ワクチン、治療薬、そして検査等の準備、こうしたことについて、用意したものを最大限、全面的に展開することによって対応するべきである。すなわち、たちまち行動制限については考えない。こうしたことにおいて、考え方、専門家の方々とも共有させていただいている、こうした状況であります。今後につきましては、用意した、そして維持、強化した、こうした新型コロナの体制、医療提供体制等、これの中で新規感染者の方々の動きを注視していかなければいけない、こうしたことを考えています。 今の段階では、先ほど申し上げたように、重症者の数、死亡者の数、低い水準に抑えられている。しかし病床使用率については上昇傾向にある。もっともこれもまだ今は低い水準にある。この辺りをしっかり見ながら対応を考えていかなければならない。要はコロナに向けて準備した体制との兼ね合いでありますので、今はそういう認識に立ち、今後、用意した体制と新規感染者の状況を注意深く見ていく、こうしたことを考えています。ただ基本的には、今は感染症対策と、そして経済社会活動を動かしていく、この2つの両立が大事だというふうに思っています。この考えに基づいて今言った点を注視していきたいと思っています。現状は以上です。 司会:では次の方。西日本の郷さん。