先輩に何を言われても「俺は上に行くから」…生意気な原口元気と教育係の槙野智章、2人だけの秘話
サッカー・J1浦和レッズの原口元気選手が、読売新聞ポッドキャスト「ピッチサイド 日本サッカーここだけの話」に出演。レッズ時代に一緒に戦った番組MCの槙野智章さんを愛称の「マキ」と呼ぶ間柄で、「マキが(番組を)やっているって言うんで」と語り、当時のレッズについて振り返った。
原口選手の「教育係」として
原口選手と槙野さんの出会いは2012年。槙野さんがドイツ・ブンデスリーガからレッズに移籍したときだった。槙野さんは次のように振り返る。
「原口元気っていう選手はもちろん知っていたし、かわいいやつなんだろうなっていうのはあった。(レッズ移籍の)契約書にサインするとき、チーム状況を説明されました。2011年の浦和は残留争いをしていたこともあって、ちょっと良くなかった。当時の強化部長から、原口元気を選手としても、人間的にも、教育係のようなかたちで見てくれないかって言われました」
そういった裏事情は知らなかったという原口選手。
「知らなかったですね。でも、それ間違えてるな。任命する人(笑)」(原口選手)
「間違えてるのこれ?(笑)」(槙野さん)
レッズ復活の2012年
レッズに移籍してきた槙野さんにとっても、原口選手をサポートするという「役割」をクラブから与えられたことで、「チームのことを知らなかったから、俺もスッと(チームに)入れたのが良かったかな」と語る。
2012年には、ミハイロ・ペトロビッチ氏が新監督に就任。チームが生まれ変わろうとするなかで、受け入れる側の原口選手はどのように感じていたのだろうか。
「全く新しい風が吹いたよね。ミシャ(ペトロビッチ氏)が来て、マキが来て。『楽しいサッカー、魅力的なサッカーしよう』となって、マキが来たことでチームの雰囲気も全然違うものに変わったし、2011年のネガティブな雰囲気から一気に良い雰囲気になったのは覚えてるかな」
当時のチームには、世代間で「壁」が存在したようだ。
「数年前まで常に優勝争いをしていたクラブが、世代交代の時期に差し掛かって、若い選手と上の選手とのバランスやコミュニケーションの部分でうまくいっていない部分が多かったんじゃないかな」(原口選手)